『どうする家康』第7回「わしの家」

郷に入っては郷に従えという言葉もあることだし、「お方様」として家臣やその家族たちに受け入れてもらうべく辛くてもそれを見せずに笑顔を絶やさないよう努力してるんだとは思うんだけどさ、父母を今川に残してきたのに踊りますか・・・とは思わなくはないかもです。付き合いで行くだけならともかく踊るんかい・・・と。

ノリノリの榊原と忠勝がナンパしたら於大と忠次嫁でお互いすごい顔して無言で「今のはナシで」となるのは笑ったけど、千代に言われて元康改め家康が声を掛けたら瀬名でしたは前回の今回では気持ちが付いていかない。有村ちゃんは可愛いけども。

ていうか百姓のフリして本證寺に潜入する家康を見て、ほっかむり十兵衛ちゃんを思い出しました。可愛かったな、ほっかむり十兵衛ちゃん

一向宗の描き方、見せ方はちゃんと「こいつらヤベエ」という印象を与えつつ熱量が高くて良かったと思うし(踊ることでトランス状態になるってのは描写としてとても面白い)、市川右團次さんの空誓上人も抜群のトーク力(扇動力)を備えた「カリスマ感」「強敵感」があって、正信がどんな経緯、どんな言い訳、どんな屁理屈でもって一向宗側に立つのかも含めてどんな一向一揆になるのか楽しみなんだけど、わざわざ潜入して“自身の目と耳で”あれこれ見聞きする様を描いておきながら、城に戻り思案するところはカットして一気に「他はみんな納税してるからお前らからも徴収すっぞ」と結論を出す家康が(あたま)悪いようにしか見えないことがどうでるか。
「信長に金借りれば?」という正信には信長に借りを作りたくない!アイツめっちゃ怖いし!と言ったその口で強奪させた米を満面の笑みでムッシャムシャ食ってる(そういう演出にしてる)ぐらいなのでそこにはなにがしかの狙いがあるとは思うんだけど。
(わざわざ家康の領地まで断りもなく出向いて謀反の芽を探して摘んでくれる信長ってな「鷹狩り」シーンがあったのはその前フリってことなのかな)
(そして蔵之介藤吉郎ですら腹黒さを隠そうとしてたのに(それでもダダ漏れてはいたけど)ムロ藤吉郎は隠す気皆無どころかここまでいくとわざとやってる?ってぐらいサイコ全開なんだけど、今の時期からこれだけ冷徹で残酷を開けっぴろげにしててここからどうやって「豊臣秀吉」になるのか想像が出来なさすぎる)