『わたしのお嫁くん』

しごデキ女とスーパー家事男の恋愛という点では「私の家政夫ナギサさん」のインパクトには到底かなわないとして、これ山本くんが「ちょっとした家事のコツ」を教えてくれるのはそれとして、なにを描くドラマなんだ?。

親含め周囲から「お嫁さん」になることを求められる主人公が「お嫁さん」という概念?にノーと言うドラマなのかと思いきや、それこそ社会における「理想のお嫁さん」である後輩を「嫁」にするって、そこから物語が始まるんだと解っていてもものすごくモヤッとしたものを感じるんだけど。
売り込み先の会社の社長に個人的に呼び出されて息子の嫁にならないかと言われたり、それを断ったら契約の話はなかったことにとか、主人公の「苦しみ」を描くにしても描き方が古すぎるし、それで言うと飲みの場で年賀状にあった同僚の住所を教えるとか、酔った勢いで忘れ物を届けるという名目で家を訪ねるだけでなく臭いといって押し入るといった描写もアウトなのに、そのうえ「お嫁くん」だもんな・・・。

ナギサさんはそれこそ「仕事」として家事を担っていたわけだけど、山本くんは汚部屋が「我慢できない」という自分の都合が発端とはいえその後のすべては先輩への「好意」ゆえの行動であるわけで、それをどこまで自覚してるのか知らんけどぬるっと「嫁入り」を受け入れる主人公をどう見ればいいのか。

ブコメにしたって「山本くんが嫁ならいいのに」という先輩の冗談に喰いつき「嫁にしてください!」ってんで山本くんが嫁入りしましたってな初回だったけど、山本くんが先輩に好意を抱いていることは明白だからあとはもう速見先輩が山本くんをどんな形で受け入れるかしかないわけで、ここからさして話が膨らみそうではないけど(そこで引っ掻き回す要員として前田拳太郎くんがいるんだろうけど、前田くんのキャラがまったくもって合ってなさすぎてだな・・・)どんなドラマになるのだろうか。

とりあえず末弟の朝帰りに対してあんな反応を示す長男になんといって嫁入りすべく家を出てきたのか、まずはそれを楽しみにしてればいいかな。
ていうか山本家が舞台のドラマのほうがずっと面白そうなんだけどなー。次男役の古川くん腰ほっそ!!!!!。