初回感想でも書いたけど、山下版の記憶がほぼなくストーリーが同じかどうかもわからない(それを確認しようとも思わない)状態なんで、黒崎の「目的」が父親を詐欺に嵌め家族をぶち壊した坂東彌十郎演じる御木本への復讐であり、御木本を“喰ってやる”ために詐欺業界のフィクサーである三浦友和演じる桂木の依頼を受け、詐欺師を喰い物にしてるってことは初回で理解したけど、父親を嵌めた御木本の詐欺の絵図を描いたのは桂木であることを黒崎は知らず、それがドラマのクライマックスになる(御木本に復讐を遂げたと思ったら、真の黒幕は桂木であったのだ!ってのが最終回になる)のだろうと思っていたわけですが、桂木がしたことを知った上で、そいつに頭を下げてクロサギになりましたってことなのか。
桂木の店で出されたものは水すら飲まないってのは信用してないから(それを相手に伝えるため)だろうし、そこに黒崎の覚悟とか抱える闇というか歪みが見てはとれるけど、そんな関係性だと思うとますます黒崎の“軽さ”に違和感のようなものを覚えるんだけど(その軽さは三浦友和の桂木との相性もあるんじゃないかな)それもまた『クロサギ』だから、ということだろうか。
と、そこについては最終的にどんな落としどころになるのか気になるんだけど、やっぱヒロインの存在がなー・・・。
メインの話にはまったくもって無関係だからって黒崎のアパートに住む高齢者の詐欺話に首突っ込ませてたけど、住人のことを黒崎が「見てる」し「視てる」のは詐欺師としては当然だからこの話で黒崎の人間性がわかるというものでもなく、印象としてはやっぱり「煩い」ってことになっちゃうんだよなー・・・。
と思ってたら、予告で「あなたのやってることを肯定はしないが否定もしない」と発言してたんで、ほんとうにそのスタンスでいてくれるならばとても助かります。
でも期待してた井之脇くんの刑事が黒崎を訪ねてきたかと思ったらいきなりぶん殴ってて「ええ・・・引くわー」となったんですけどね。
なにやら詐欺師に個人的な恨みを抱いているっぽいけど、だからといってドアを開けた瞬間問答無用でぶん殴るとか頭おかしいひとのやることで、頭おかしい刑事であってほしくないのでいきなりぶん殴りはなんらかの作戦、駆け引きであった、ということであってくれ。