『黄金の豚―会計検査庁 特別調査課―』第1話

思ってたのと違ったわ。篠原さん演じる芯子が「詐欺師」である必要性を全く感じない。だって芯子って弱いものイジメは許せない根っからのヒーロー気質じゃん。そんな人がなぜ詐欺なんかやってるのか理解できないし、詐欺師ならビシっとスーツで決めて出来る女の皮を被ってみせろよと思ったんだけど。詐欺師ってのは「騙しあいなら、負けない」ってことなんだろうけどさ、それにしたって“せっかく掴んだ就職先”にあんな格好で出勤するのってどうよ?と思う。あれじゃそこいらのチンピラだろ(まーチンピラに違いはないけど)。詐欺師が身分を隠してどーたらこーたらって前クールでもあったけど、あっちはちゃんと相手に合わせてたじゃん。仮釈放中の詐欺師が省庁勤めって時点でネタドラマなわけだからそんなところに引っかかるだけ無駄ってことは分かってるんだけど、破天荒な主人公を描くのになぜあんなにわかりやすい言動+見た目にしなきゃなんないのか、わたしには理解できません。この篠原さんぜんっぜんカッコよくないもん。
地はあれでいいと思うんだ。下町の姉ちゃんってか姐御って感じで。でも例えば私腹肥やしまくりの官僚のツラ拝みにいくのにあの格好にあの態度じゃ無理ってわかるじゃんフツー。破天荒と常識知らずって似て非なるものだと思うのね。そこ間違えてる気がする。まぁ初回は別に騙しあい(詐欺師モード)するつもりじゃなかったみたいだからバリバリ地をだしまくりで、騙しあいする気になった2話以降から見た目や口調を偽ったりして詐欺師としての手腕を発揮するんだろうなと期待をこめて予想しますが。
あと気になったのは芯子が大泉(役名なんだっけ)に「金は返さない」と言い切ってること。税金ドロボーも人騙して金巻き上げんのも変わんねーだろとw。またもやもこちゃん蜂須賀を引き合いに出しますが、もこちゃんの場合はそれこそ裏金とか表に出ない金を奪い貧しい者に還元する詐欺師だったわけで、芯子もその手の詐欺師ならまだしも普通の市民騙して金取って生きてきたくせにおめーが「金返せ」とか偉そうに言うなってな話じゃんw。仮釈放中だってのに宇津井さんから財布パクった上にまた騙そうとしてるしさ、要するに「元」詐欺師じゃなくて現役ってことでしょ。あんないい母親と妹がいるってのに何考えてんだっつの。あれで家族想いとか笑わせんな。そこいらへんつっこまれることは当然想定してるだろうってか、なにげに社会派なテーマだと思うんであえて芯子につっこみポイント設けまくることで適度な“軽さ”を出す狙いなのかなーとは思うし、なぜ詐欺師になったのかとか大泉に金返さない理由とか、そこいらへんは今後描かれるのでしょうが、せめて100円返して「分割で返すからさ」って言うとかさ、それぐらいしてくれたら大分印象違うと思うんだけどなー。
男性キャストのスーツ姿は眼福(岡田まーくんはキャラ設定的に髪色黒にすべきだろう!)。
あともたいさんは間違いないとして、キャバクラ年増園がなかなかいい空間だったので、スーツトリオとキャバ嬢トリオの関係性がどうなるのかはかなり楽しみw。