『流星の絆』最終話

原作では柏原が犯人だったことに驚きはしたものの、その後の展開を含めてまーそんなもんかぐらいにしか思わなかったのですが、ドラマは柏原と三兄妹・・・というか功一と泰輔それぞれとの男同士の絆みたいなものをじっくり描いてくれていたので、柏原が犯人なのだとしたら待ち受けにしてたぐらいだしこうまで二人に入れ込む理由をドラマオリジナルとして見せてくれるんだろうなと期待してたのですが、そこはちょっと物足りなかったかな。見ていたかっただけならもっとひっそり見てればいいじゃんと思ったのよね。見てるだけでなく相当なところまで踏み込んでたじゃんと。「見ていたかったんだ」という言葉の奥には自分が親を殺した子供たちがどんなことを思いどんなことを考え、どんな人間になっているのか知りたかったって気持ちがあるんだろうけど、それでも特に泰輔に対して親父面してたときどんな気持ちだったんよ?とかさ、むしろ三兄妹との絡みを濃厚に描きすぎたせいで柏原がこれまでしてきた言動に対して割り切れない思いが残るわ。柏原が自殺せず、三兄妹が生かすことを選んだってのはここまで描かれていた関係性や三兄妹の人間性を思うに当然というか、心情的に受け入れられる変更であったと思うのだけど、でもそれだったら“その後の生き続ける柏原”を描かなければ意味がないと思った。少なくとも2年の月日は流れてるわけだから、ワンシーンでも入れるべきだったんじゃないかなーと思った。
ていうか長年追い続けた犯人が信頼する先輩だったって、何気に結構萩村も辛い立場よね・・・鬱になってもおかしくないぐらいだと思うんだけど、結構さばさばアリアケで飯くってたし、あいつああ見えてなかなか図太いんだな・・・まぁオカマだしなw。
それと、原作では職業詐欺師だったから実刑くらうのも納得なんだけど、ドラマのアリアケ3はホストと高山と教師に対する3件しか詐欺行為を行ってないわけだし、被害総額を全額弁済してるわけだしもちろん初犯だし、サギが待ち続けたってのとアリアケ開店準備期間のためにある程度の時間が必要だったのはわかるけどそれで2年の実刑ってのはちょっと重過ぎるというかありえないだろう・・・ってちょっと萎えた。あとこれはまぁどうでもいいっちゃいいことなんだけどね、服役してた功一の髪型が全く変わってなくてワロタw。どうせアリアケ復活のくだりはコントみたいなもんなんだし、いっそ坊主のヅラ被ってもよかったんじゃないかと思ったわw。


・・・とまぁ諸手を挙げていい最終回だった!とは言えないかなーといった感じですが、相変わらずそこいらの女優じゃ太刀打ちできないニシキド泣きを見れたので満足です。ていうかおいなんだあの開店記念写真の泰輔の笑顔はwwwww。そして、この派遣切りが問題視されてるさなかに派遣業界に飛び込もうとする泰輔に涙が出そうになりましたw。しかも執行猶予とはいえ前科もちなのに・・・。しかもシーはおにいが出所したことだし行成と結婚するでしょ?アクセルもサギとまぁどうにかなるでしょ??・・・・・・・・・泰輔頑張れ泰輔w。


初回は完全に批判派だったのですが、今となってはこういう形にしたのも別の作品としてアリだったと思います。すごく楽しめたし、なによりニノミヤさん最高!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!と自信を持って言える作品になったことがとても嬉しいです。もちろんニシキドさんも宗佑の呪いから脱皮できたしねw。