『未来への10カウント』第6話

ピザの配達にいったら亡くなった妻(18年も前のことだったのか。10年ぐらいのイメージだったわ)と瓜二つの女性が出てきてめっちゃ動揺しまくる桐沢さんでしたが、続けて部活動中に目を傷めた部員を連れて病院に行ったらその妻に激似の女性が受付にいました(それを折原先生と甲斐も目撃しました)という展開には「あーこれやっちゃったか?」と思ったし、さらに甲斐がその女性に会いに行き桐沢の個人情報をペラペラ話した挙句「甲斐君」だの「祥ちゃん(もうちょっと気持ち入れて)」だの呼ばせたのには「このドラマ終わったな」と真顔になりましたが、その話は今回限りということでサクっと終わってよかった。

折原先生が桐沢コーチに対する気持ちを自覚するキッカケであり桐沢に対して複雑な感情がなくはないという甲斐の掘り下げを目的としたものであることは理解してるけど、まああんまりうまくはなかったよね。
史織にそっくりの女性が現れたことで結果として史織への気持ちに整理をつけることができたことはよかったけど、なんか最後既婚者であることが判明したから目が覚めたっぽい感じになっちゃってたし。
京明との練習試合に出るメンバーを選ぶための連続スパーリングが技術的なレベルはさておきこれだけの「ボクシングシーン」を作るのはさぞかし大変だっただろうなと感動を覚えるほどの熱量の高さだったので、なおさらこの枝必要だったか?とは思う。


で、そのボクシングシーン、「名前が桃介」でイキリ問題は終了かと思いきや、そう簡単には馴染まない・馴染めない桃介の「強さ」と「弱さ」を利用して部員たちの士気を上げる、その中心としての友部の覚醒はまさに熱血スポ根でしたが、桐沢が自分ではなく友部を選んだことで暴力沙汰を起こすって、そっちにいっちゃうか・・・・・・と思ったのも束の間、予告で桃介が頭押さえて倒れ込んでてびっくりです。そっち!?そっちなの!??。

最終目標であるインターハイに向けて同じ階級である限り西条か友部かどちらかを選ばなければならない時が必ず来るけど、どちらが出場することになっても辛いことにはなるわけで、「どちらかがボクシングをできない状態になる」ってのはまあ一つの(作劇上の)手段ではあるよね。
でもここまで見てきた感じ、この作品にそういうのは似合わないと思うんだよな。努力の先に「選ばれない」という現実があるという、いい意味でのドライさを貫いてほしい。
そのうえで“俺の試合をしっかり見とけよ”“来年は絶対俺が出る”とか言い合ってグータッチしてくれたらわたし泣いちゃうと思う。