『ゴシップ #彼女が知りたい本当の〇〇』最終話

ついに本性を見せたと思ったのに、ライバル誌に凛々子のガセ記事を書かせるとか最後の最後で「このひとなにがしたかったん・・・?」とはなりましたが(自分だけの瀬古のままでいさせるために部下という名の仲間から引き離したかったのでしょうが、やり方が安直。ていうか低レベル)、やだー!凛々子に捨てられるってんで涙目ですがる仁和さんとかやだときめくー!。
「瀬戸凛々子として生きろ」というかつての自分が言葉がブーメランとなってぶっささる哀れな仁和さんにとーきーめーくー!。

根津が指摘した通り、凛々子のなかにあるであろう仁和さんへの恋心をどこへ落とし込むのだろうかと思っていたわけですが、仁和さんにそう言われた瞬間から「凛々しく堂々と生きると決めたので、瀬古凛々子のやることを見届けてくれ」と抱きしめる、という凛々子の姿は美しかった。まさに凛々しさの塊だったし、その抱擁は慈愛に満ちていた。泣きそうな顔で抱きしめられる仁和さんは別の意味で美しかったですけども。

って、仁和さんのオトコがまさかの矢部君だとか・・・・・・!。
まさかとは書いたけど普通に考えて獏くんよりは矢部のほうが可能性高いだろうと今ではそう思うんだけどさ、でもわたしのなかで完全に盲点だったわ。
ていうかおそらく矢部の言動は“何不自由なく生きてきた性格の悪いボンボン”てなつもりのことだと思うんだけど、一ノ瀬くんが演じるとサイコパスに見えちゃうんだよね(わたしのなかで一ノ瀬くんは内田朝陽の後継者枠です)。
凛々子のネタだけでなくカンフルが追ってるネタをライバル誌に抜かせたことも矢部にしてみりゃ“専務に頼まれたから”だし“そっちのほうが面白そうだから”ってただそれだけのことで自分が悪いことをしたとはまったく思ってないという「笑顔」ってなことでしょうが、最後の笑顔気持ち悪いしヤバすぎでしょ・・・。


転職した昏睡レイプ犯は逮捕されるとして仁和さんが法的な罪を問われることはないだろうけど、カンフルNEWSの記事には名前が出てるらしいし(ハッキリ名指しはせずとも社内はもちろん取引先なんかにも分かってしまう形で書かれているのだろう)会社として負うべき責任、ケジメとして役員辞任は免れないだろうわけで、凛々子を使ってライバルを蹴落とし座った役員の椅子から凛々子率いるカンフル編集部によってその椅子を奪われるという仁和さんの因果応報物語でしたが、それでも「カッコ悪っ!」とならないところが安藤政信なのである。いやカッコ悪くてもカッコいいのが安藤政信なのである。

そういう意味では愛しい嘘ではクソみたいな役だったけどこっちではストレートにカッコいい役を貫き見事「主人公の相手役」に返り咲いた溝端淳平は評価に値するけど、安藤政信の前ではまだまだ石コロっすわ。
でも10年後は今の安藤政信のポジションをやってるかもしれない、そんな期待を抱かせるくらいバタヤンさんの根津はよかったよ。まあ安藤政信はそのころさらに進化した超絶美おじさまになってるだろうけどな!!。