『ファイトソング』最終話

花枝と「取り組み」をするなかで心がいっぱい動いて、そして「別れ」て自分の全てを振り絞って作ったであろう『ファイトソング』がOPで流れてたあの曲であることが解った瞬間へんな笑いが出ちゃったわ。
別れた時点で花枝の耳が聴こえない(聴こえなくなるかもしれない)ことを知っていたならば「三三七拍子」という『音』は聞こえなくともリズムは伝わる(知っている)ものを土台にして曲を作るのはわかります。でもそうじゃないわけで、あの取り組みと別れを経て出来た曲がOPのアレって春樹のセンスがわかんねえー!(笑)(しかもそれがゴールドディスク大賞?を取るとかw)。
まあ完全に拒絶されてる花枝に対しフリップ芸ぐらいならまだしも橋に(あきらかに業者に作らせた)垂れ幕掛けて伝える内容がアレって時点で推して知るべしですが(笑)。

いやでも真面目な話、わたしこれ曲が作れなくて崖っぷちの一発屋アーティストが復活する物語であり、空手一筋で生きてきたスポーツ少女が聴力を失いどう生きるかという物語だと思って最終回まで見続けてきたもんで、春樹が作った「曲」がこんな描写になるとは結構な衝撃でした。
花枝に「聴かせる」場面は良かったし、花枝が聴こえないんだから視聴者に聴こえても意味がないかもしれないけどさ、それでも歌詞すらわからないまま結局最後はスタートラインなんかーい!って。

劇中では2年後という設定でしたが視聴者にしてみりゃ春樹は曲が出来て以降は花枝につきまとってただけだし、別れたあと春樹が曲を完成させそれが大ヒットしたことを「知る」ところを含め耳が聴こえなくなってしまったところから日常生活を取り戻す過程は思いっきり端折った挙句花枝が空手の世界に戻ると決めたことにも春樹は関係ないし(試合に負けたけどデートできたからいいやなんて考え方をする花枝さんは花枝さんじゃないと思うの!)、わたしは一体なにを見ていたのだろうか・・・?とわりと本気で思っているのですが、まあ現状維持もいいけど変わるかもしれないことを恐れずに一歩踏み出せば幸せを掴めるかもしれないよと、踏み出さなければ変わらないよってことでいいや。
みんなの前でプレゼン形式で花枝に愛を伝える春樹(とそれを聞く花枝)には寒気がしたけど、春樹のあの「一緒に居たいと思ってくれるのを50年でも待つ」という想いが戸次(結局最後まで役名がわからんかったw)や凛ちゃんに踏み出す勇気を与えたってことなんだろうし。
凛の気持ちは青天の霹靂ぐらいの驚きだろうに、「今じゃなくていい、50年は待てないけど」という凛を引き寄せ抱きしめちゃう慎吾は切り替え早すぎだろと思ったけどw。

そういう意味では独立してもう一度ゼロからアーティストを育てたいと言って「行ってきます」とカッコよく去る伊達さんは良かった。薫が春樹のマネージャーになったのはこの展開のためでもあったんだな。伊達さんも恋愛要員にさせられてしまうんじゃないかと危惧したこともあったけど、終わってみれば節度のあるカッコいい女であった。