『ハケンの品格』第2話

新人派遣の気持ちを汲んだ里中が「君が企画書を届けて」といい、乗った車が渋滞で立ち往生してると知った大前春子が人脈を生かして自転車を調達し企画書の回収に向かう。ここはいい。ここで「この企画はあなたが作ったものだから」と言って自転車に乗り換えさせて新人派遣本人に届けさせ、なんだかんだでプレゼンにも参加することになり、相手の社長に企画者でなければ答えられない質問をされ、しどろもどろの社員をよそに社長に意見を求められた新人派遣の回答が契約成立に繋がりましたとかさ、そういうありがちな展開ではなく、(お約束の大前春子+(浅野の大前春子経験値)の活躍があって)本来の業務(派遣として指示された仕事)として作成した資料が「役にたった」と感謝の言葉を貰えたことで「派遣の仕事」で認められる喜びを知り、そのうえで「派遣として働く自分に対する責任」という派遣社員としての自覚が芽生えると、勘違い新人派遣の立場を弁えない熱意を描いた話の落としどころとして、これは悪くなかったと思うんだけど、でもそこまで明確にやりたい仕事があるならばまだ若いんだし派遣の仕事の喜びを知ることではなく派遣としての仕事は適度にこなしつつ正社員目指して就職活動するほうがいいんじゃないの?としか思わんな。
まあS&Fの就職試験を受けたというのに社名を間違える(FとTは確かにキーが近くはあるけど、英単語のスペルならともかく「社名」はダメでしょ)ぐらいだし、就職できなかった理由はそういうところに(も)あるんだろうからそれを自覚しなきゃ連敗が続くだけだろうけど。

ていうか、現実が見えてない新人派遣が10時近くまで会社に残って企画書を作ってたように見えたけど、これ当然本来の業務じゃないわけじゃん?「浅野の仕事」を「個人的に手伝ってる」ってことなんだよね?。まさか時給でてないですよね?。時給でないのに派遣社員が自ら職場に残って仕事をしてるとか完全にアウトだとしか思えないんだけど、劇中で「お時給泥棒」とか言わせるならばこういうところこそ明確にしてほしい。

あと伊東四朗の社長はそんなに派遣に悪感情を抱いてるなら派遣契約を全部打ち切って正社員だけで運営すればいいと思うの。正社員の“補助”が必要なんであって正社員の補助を正社員にさせるわけにはいかないとでも?。会社は船で社員は家族だけど派遣は契約期間が終われば船を降りる他人だと、そういう考え方をする人間を軽蔑すれど否定はしないけど、家族の手伝いを他人にしてもらっておいてその態度かよってな話。

派遣を厭う理由があったくるくるパーマに対し塚地が演じる部長は今のところただ派遣を道具として見下してるだけの人間でしかないから、そんなヤツを代表とする社員VS派遣の図式も前作と違って面白くない以前にお仕事コメディとして成立してないし、このポジションにお笑い芸人をキャスティングしてる時点で前作がウケた理由を全くわかってなかったってことだよな。

大泉洋が4話から本格登場?再登場?するみたいだけど、それを待たずにリタイアかなー。