『ハケンの品格』

わざわざ「今」続編を作るということは「今」だからこそ改めて描きたいことがあるからなのかと思ってましたが、初回を見た限りでは13年前と同じことをやってるだけじゃないかと。いや、同じことをやっても13年前と今とではコンプライアンスやらなにやら企業に求められるものがずいぶんと変わってるせいで前時代的とすら感じる。ここまでのセクハラなんて今じゃ派遣会社側から抗議入るでしょうよ。
未だに前時代的価値観の会社を大前春子が変える話なのかもしれないけど、そういうのもう今更すぎるし、スーパー人間がそれをするのも飽き飽きで白ける。

通話状態のスマホで人事部の悪行が大前春子に筒抜けだったのはてっきり新人のほうの派遣社員が「わざと」やってんのかと思ったのに通話を切るの忘れてました!ってんでガッカリだし(通話切らずに悪口が聞こえちゃうのは前フリだったのかよ)、ロシアとの商談という「仕事」を中抜けして派遣社員を助けに行く大前春子にもガッカリだし。
行くなら求められてる「仕事」を片付けてから行くべきでしょうよ。一応「情報漏洩にあたるから通話は切ったか確認するという『指導』」をしに来たとは言ってたけど、その指導は大前春子の仕事というわけではないわけで、商談を抜けて助けに行ってる時間はそれこそ「時給泥棒」じゃん。
そのせいで(それだけが理由じゃないけど)スカッと感がなかったうえに、大前春子に政治的なことを言わせるとかゲンナリしたもん。
13年という時間が流れているわけだから大前春子だって変わったのかもしれない。この続編は以前の大前春子を知っている者たちを通して大前春子の変化を(も)描くつもりなのかもしれない。だとしても、こういう発言をする大前春子をわたしは見たくない。

反対に大泉洋のくるくるパーマは変わらないなー!。くるくるパーマの「賢ちゃん」呼びが変わらなすぎる!。