『探偵 由利麟太郎』第1話「花髑髏」

わたし横溝正史は嗜み程度で、しかも金田一耕助シリーズしかまともに読んでおらず、「由利麟太郎」も2.3冊読んだことがあるような・・・というレベルです。だもんでキャスティングについてはなにもいう資格はないのですが、志尊淳が演じる助手役は桐山漣に演じさせて欲しいと思ってしまう典型的な特撮脳で申し訳ない。いやだって由利先生の吉川晃司より仮面ライダースカルの吉川晃司のほうがカッコイイからさあ・・・。助手視点ということを考えても、志尊淳よりも桐山漣のほうが探偵・吉川晃司との相性はいいと思うのよね。

繰り返しますが原作を知らないのでこれがアリなのかナシなのかの判断もできないのですが、由利先生への挑戦状がメールで送られてきたり、警察よりもITのスキル?情報解析?の能力が高いという助手がPCやスマホといったアイテムを使いこなしてたり、オンラインゲームでの会話といった“現代感”にさほど違和感がなかったというか、さして気にならなかったのはちょっとびっくり。それがいいことなのかはわかんないけど。
いやまあスマホが普通にある時代に研究過程をノートに手書きはともかく隠し部屋の実験装置がレトロすぎるのはどうかとは思ったけどw。超音波てw。

ていうか、冷蔵庫みたいな容器の中に刺された状態で入れられ運ばれてきた瑠璃子さんがCM開けたら普通に自宅に戻ってきてて混乱したよね。結局この刺傷騒動は自作自演だったけどこの時点では「刺傷事件」であるわけで、病院に運ばれて入院の必要はないと言われたとしても警察がすんなり帰してくれるはずがないだろうに、「刺された」ことなどなかったかのように話が進んでるもんだから、え?これ1週間ぐらい経ってんの??ってマジ混乱。
廃家電と一緒にプレスされて圧死されたのは誰だったの?死体なんてなくってただ血らしきものが沁みでてただけ(死体があると思わせただけ)だとしたら早々にそれが判明するだろうけどじゃあ魁太はどこ行った?ってことになるだろうし、それを言うなら最初の瑠璃子さんが発見されるシーンも冷蔵庫に封とかしてあるわけじゃなかったし(業者も中身確認しろよとw)、全体的に大雑把すぎて。

あとこれはたぶん由利麟太郎のキャラクター性だと思うんだけど、由利先生・・・・・・推理しましたっけ?。魁太が窓から屋根を伝って逃げたと推理するときに床に残った足跡の気配?を見てた記憶はあるけど、周囲が勝手に「これこれこういうことなんですね!」と納得してくれちゃってたような。
そういう意味でもこの助手のノリが由利先生のキャラと合ってないというか、先生なんでこんなのを助手にしてんの?という感じ。年齢設定をもうちょい上げて、もうちょい落ち着いた感じのほうがよかったような。つまりれんれんがよかった(しつこい)。