『探偵 由利麟太郎』第5話「マーダー・バタフライ 後編」

いやこれ、芸術家メンタルだかなんだか知らんけど頭おかしい女に妄想を押し付けられて殺された新人歌手・藤本が気の毒すぎるだろうって話よね。オペラ界の大スター・原さくらを筆頭に、さくらを殺した土屋もさくらを追って自殺した志賀も、さくらの亡霊のフリをしてた千恵子もみんな「芸術家メンタル」ってことなのだとしても、藤本は完全なるとばっちりというか、巻き込まれただけだもん。
それを言うなら土屋にいびられ続けた挙句聡一郎に間違えられて殺された雨宮こそ可哀想な犠牲者なんだけどさ、そこはクズの父親を持ってしまった不運ってことで(だから聡一郎ががああいう最期を迎えたのはすごくよかった)。

あと由利先生が時々見てる「椅子に座った女性」の説明がなかったよね?(わたしがそこを見てなかったかもしれないけど)。由利先生にとってどんな女性であったのかを描かないなら先端恐怖症と併せてその描写必要でした?と言いたいところではありますが、小道具のナイフの先端を向けられた瞬間の「華麗なる避けっぷり」が素敵だったのでw、まあいいですw。

ていうか、首を吊った布をねじねじしておけば落下まで時間が稼げるから「1階にいた人物が犯人だ」という推理の雑さもだけど、「靴底の磨り減り方が同じだから親子」という決めつけに笑ったわw。一応これ現代設定なんですよね?w。

あと吉川晃司(仮面ライダースカル)と志尊淳(トッキュウ1号)と並ぶ佐野岳仮面ライダー鎧武)を見て、ブレイクできないどころかチャンスは与えられていたのにそれをモノにできず連ドラのゲストレベルから抜け出せない理由は身長の小ささもあるんあろうなーと思ったり。雰囲気はあるんだけど(この役も雰囲気的には良かったと思う)華がないんだよね。


ミステリドラマとして「面白い」とはとても言えないレベルではありましたが、嫌いじゃないドラマだったので(「好き」なのではなく「なんか嫌いじゃない」という感じなの。この微妙なニュアンスをわかってほしい!w)、映像作品にできる原作がまだあるのならばSPドラマでまた観たいな。そのときは桐山漣をゲストにぜひぜひ!!。