『仮面ライダーゼロワン』「シューティング・スペシャル」

ここまでの不破さん、つまりわたしが好きだと思った不破さんは、偽りの過去に対して怒ってただけだったんだなぁ・・・
ということを、改めて思い知らされる。

怒りの理由が嘘でありその怒りは無意味であっても、怒りに身を燃やしながら強引にプログライズキーを解除して変身する不破さんはやっぱりカッコいいのに、でもほんとうは「つまらない人生www」なんですよね、と。
「つまらない人生のなにが悪い」ってのは確かにそうだと思うし、(ここはちょっと別の議論が必要でしょうが)特別な人生を送ってきたわけじゃない普通の人間が仮面ライダーとなって誰かを、何かを守るってのはそれはそれでロマンありまくりだとも思うんだけど、でも(本来の)つまらない人生であったならばわたしが興奮しときめいた激しい台詞が不破さんから出てはこなかっただろうわけで。

偽りの記憶を与えられ、自分の過去が嘘だったどころか本当の過去は「なにもなくてつまらない人生」であったことを知り自分を見失いかけているから自信を取り戻させようと偽りの過去の上の「これまでの戦い」を見せた挙句が「不破さんに合う仕事はきっとある。お仕事ならいっぱい紹介できますから」って、もはや虚しさしかない。