『10の秘密』

娘が誘拐されタイムリミット付きで指令を出されてるわけだから焦って不安で切羽詰まりまくりなのはわかるんだけど、そうは思えど向井理演じる主人公の言動はそういうものではなく高圧的で傲慢と感じてしまうので、これは見ないほうがいいやつかなぁ・・・。
佐野史郎渡部篤郎のラインは気になるし、ただの命令を受けて動くだけの実行犯にしちゃ遠藤雄弥が目立ちすぎだし、わざわざ母親役に名取裕子を配役したからにはここにもなにか「秘密」があるんだろうし、なんなら登場人物全員裏がありそうなんで(仲里依紗の両親はさすがにないかもだけど)興味をひかれる要素がないわけじゃないんだけど、如何せん主人公がアレなんでなぁ・・・。

娘が誘拐され行方不明の元妻を見つけなければ娘の命はないと言われた男の話だというのに緊迫感とか緊張感といったものはなく、1話(初回)を通してコレといった盛り上がりもなかったんでのっぺりとした印象なのも主人公に理由があるように思うし。娘のことを実はなにもわかってない、「娘とは何でも言いあえる仲」だと思い込んでる(それを娘に押し付けていたかもしれない)愚かな父親っぽいので、この先娘を救うために妻を探す過程でそんな自分に向き合うとかそんな話でもあるのならば初回のこの感じはあえてのことでしょうが、でもタイトルが「10の秘密」なので1話で1つずつ秘密が暴露されるスタイルなのかと思ってたんだけどそういうことではないようだし、タイムリミット3日でもう2日目だから早々にタイムリミットきちゃうんだろうし、ドラマ全体を通しての仕掛けがあるようには思えない初回だったんで、役者による興味だけでは見続けるのは厳しいかなー。