『同期のサクラ』第2話

中小企業ならともかく大手企業でも10年ぐらい前ってまだこんなあからさまなパワハラがまかり通ってたんでしたっけ?このころには既に「ブラック企業」という呼び方ってあったように思うけど。

それから造ってるのは「図書館」って話だし、設計図だか完成予定図だかを見てサクラが「老若男女誰にとっても居心地のいい空間」的なことを言ってたからおそらく公共の、私設であっても特定の利用者向けではなく公共的な図書館だろうに、「クライアントが納期を1か月早めろと要求」するってところに疑問を覚える一方で(そもそもゼネコンで「クライアント」って言葉使う?)、職人たちも納期を早められるよう「がんばる」余地があるんなら「きくちゃん」のためにもっと早く善処しますって言ってやれよとも思いました(どれぐらい納期が早まったのか知らんけど、結果的に部長の指示(要求)はそこまで「無茶」じゃなかったってことじゃんね?)。

そういやこの脚本家の作品ってキャラクターの言動以前の話として「現実を知らなすぎない?」と思う描写が多くて、それも苦手な理由だったことを思い出したわ・・・。

ていうかこれが一番の違和感だったんだけど、自分で自分のケツを叩くのは難しいからとサクラに叩いてもらった菊夫がパワハラ部長にもの申すのは職人たちのため、ひいては「いいものを造るため」かと思いきや、「同期のサクラがー」「サクラはー」とか言ってて、口が達者というわけではない菊夫のキャラを差し引いても何が言いたいのかイマイチ伝わってこなくて、ココで竜星涼が決められないなら上がり目はないかなー。

ここのところ美味しいという意味ではなく純粋に人間としてイイ奴役が続いていた丸山智己パワハラ上司として本領発揮してたけど、竜星涼が逆らえない「応援団の先輩でもある上司」となるとこれぐらいのガタイがないと画としての説得力がないよなーという意味でもこういう役の丸山智己の安定感はさすが。同じようなポジションの高橋努ブルーカラー色が強いけど、丸山智己ブルーカラーもホワイトカラーもどちらもイケるところが強みよな。