『いだてん~東京オリムピック噺~』第25回「時代は変る」

全編ハイ!テン!!ション!!!!!っって感じで、とにもかくにも河童のまーちゃんうるせえええええええええええええええええ!!!(笑)。
実際の田畑さんも「眠れないぐらいうるさかった」ってどんだけだよwww。


嘉納治五郎に抱かれた金栗四三に対し初対面でぶん投げられた田畑政治ってのが(実話かどうか知らんけど)とてもいい対比というか「主人公像」を一言で言い表していると思える第2部初回でしたが、嘉納治五郎に投げられたことで「箔がついた」と不敵に笑うまーちゃんが口だけ番長じゃないところがイイよね!。売り言葉に買い言葉で水連を立ち上げ陸連と張り合うだけでなく、言われた通り金を自分で工面してくる、それをドーーーーンと見せつけ「6:4でどうよ?」ってまーちゃんカッコいい!!!。

遺作であることを差し引いてもとてつもない威圧感で画面を支配するショーケン演じる高橋是清を田畑がどう“落とした”のかは次回のお楽しみとしても、リリー・フランキー演じる緒方竹虎が「可愛がってやってください」と言っていたように、どれだけハチャメチャでもなぜか可愛がられてしまう感が無理なく伝わってくる。面接にやってきた時は騒然としていたところが田畑の面接・・・というよりオタク語り(笑)が進むにつれいつの間にかみんなが注目していて、緒方が不採用のボックスに田畑の履歴書を入れた瞬間、記者たちが声にこそ出さないものの「あっ・・・」ってな空気になってたのとかまさにソレ。

これまでの主人公である金栗四三をぼろくそにこき下ろし、金がないと愚痴り頭を抱えることしかできない(金を引っ張ることができない)体協を札束でひっぱたくという強烈すぎる男をたった1話で受け入れさせてしまう「主人公」モードに入った阿部サダヲの『強さ』に痺れるわ!!(さらに言うと皆川猿時の「カクさん」とセットでザ・安定感!)。

ここまで見てきた者として『金栗四三』はやはり特別というか・・・それはやっぱり「思い入れ」という言葉になると思うのだけど、そういう感情を抱いているわけじゃないですか、四三に対して。でも田畑政治の視点で“オリンピック報告会”を見ると四三は確かに「結果を残せなかった者」でしかないし、野口くんの「体協を退きます」宣言もそんなことはどうだっていいんだよ!でしかない(ていうかそのあと岸さんと卓球やってたけど(2対2で「カニ」になる可児さんとかクソクソっww)、結局野口くんは体協やめなかったんだね?)。
これまでのことはいい意味で「終わった話」だと、時代が変わった・進んだことをすんなり受け入れられて、これにはちょっと驚きです。

それから「火焔太鼓」を孝蔵と田畑で掛け合いのように見せるのも勢いがあってよかったなあ。わたしが事前に想像してた「オリンピック話」と「落語」の絡め方ってのはこういう感じだったんで、コレ!これこれ!ってうれしくなったもん。


落語パートもひっくるめてテンポ、スピード感がぐぐんっと上がり、この暴走男が「主人公」として物語を文字通り引っ張っているということがこれでもか!ってぐらい明白で、そういう意味では見やすくなったのではないかと思うので、しばらく視聴をお休みしていた方も2部になったことを機に戻ってきたらいいと思うよ!『スク水姿の斉藤工』を見るためにもぜひぜひ!!。