『パーフェクトワールド』

まずラブストーリーが嫌いで、さらに病気や障害がある人の話も苦手なわたしですが(じゃあなんで見たんだよ?とは聞いてくれるな)、これはそこそこ大丈夫でした。たぶんとーりの演じる鮎川くんが余命僅かとかどんどん症状が悪化するとか“進行形”の事情を抱えているわけではないことと(春馬のやつはキツかった・・・)、劇中で「超絶イケメン」と言われるだけあって(とーりの顔はそういう感じじゃないと思うけど)車椅子でも女がわらわら寄ってくるじゃねーかwwと笑えたからだと思う。この顔で一級建築士(だから特注の車も買える)だったらそんなに嘆くこともないだろうよと、いい意味で「ドラマだからね」という気持ちで見ていられるもん。

それから、主人公の二人が元々付き合っている、もしくはどちらかがどちらかに恋心を抱いているところから始まり、事故で脊髄を損傷し下半身不随になるのではなく、その状態から始まり、ヒロインは(もともと片思いをしていたけど)その状態の男を好きになるって話であることも変な言い方だけど気が楽だってところはあるよね。鮎川くんが「過去のこと」として語った事故直後のことや結婚するという元カノのこと、そういう“現実”をとりあえずは乗り越えての“現在”から始まるってのは気持ち的にありがたいです。

そしてとーりの演技が重苦しくないこと。地に足ついてる人間であり「つらい現実に直面した直後の苦しい時間があっての今である」ということが自然な感じで伝わってくるので(見るほうが)そこまで構えなくていいっぽいのはほんとうに助かる。これから次から次へと困難が訪れるのでしょうが、このとーりだったら最後まで見続けられそう(な気がいまのところはしてる)。


そういや主題歌?ED曲?が米津プロデュースの菅田っちの曲ってなことだけど、全く記憶に残ってない・・・。