初回だったかで怪盗よりも危険度の高いギャングラーを優先すると判断した圭一郎に単なる熱血馬鹿刑事じゃないプロらしさを感じさせられたけど、ここでギャングラーよりも怪盗に対する怒りなのか、私情に流されそうになる圭一郎の話をやるってのはうまいなー。
恐らく圭一郎は今の今まで自らの正義感と警察官としての義務感でもって「実力を行使する」ことに何一つ疑問を抱かず突っ走ってきたんでしょうが、圭一郎にしてみりゃ出所はどうあれ国際警察の装備であるビークルはなんとしても取り戻さねばならないとして、警察の装備だってルパン家のものを使ってる(元々盗品かもしれないルパン家の所有物)を使ってるでしょと言われた上に自らの『正論』を『それをわかった上でこれしかないから(怪盗を)やってんだ』と一刀両断されてしまったことで、怪盗に出し抜かれてしまった怒りだけでないなにかが生まれるのだろうか。そのジレンマというか、ルパンレッドに言われたことに対し圭一郎のなかで(この時点で)どんな落としどころを見つけさせるのか楽しみすぎるんだけど、そんな圭一郎を抑え諌めするのが同期のつかさってところがまた良し!。前回のつかさのぬいぐるみすりすりを弱点だと思ってない圭一郎からの次回は冷静さを失う圭一郎に喝という名のビンタ喰らわす(であろう)つかさって、ここの関係性ほんとイイわー。
そんで次回、圭一郎的には再確認になるのかもだけど視聴者的には満を持して圭一郎が『なぜ国際警察(パトレンジャー)として戦うのか』が明言されるとか燃えるわー!。
そうそう、燃えると言えば魁利の悪知恵による待ち合わせが待ち伏せで数に押されかけてる時に圭一郎がアルミ缶(これ中身なんだったの・・・?)ぶん投げながら「咲也」って名前を呼んだだけで咲也は圭一郎の指示を理解し狙い定めて撃ち抜いたのプロらしくてかっこよかった!!。訓練してる様子とか今のところ全然ないけど、こういう阿吽の呼吸が出来てるってだけでそういうことをしっかりやってるんだってことが見て取れて、こういう作りとても好き。
一方の魁利(ルパン側)は痛いところをつきやがってと思いながらも実際「(大切な人を取り戻すには)これしかない」から怪盗などというものをやってるんだろうけど、それもこれも全て『ルパンコレクションを全部集めたら願いが叶う(大切な人を取り戻すこともできる)』というコグレの言葉ありきなわけで、そのコグレに嘘とか裏切りとか、そういうものがあったときにメンタルやられそうな危うさがあるなぁ。
ギャングラー側の話によるとギャングラーの使ってるお宝と警察の装備は“違う”そうで、さらにヒルトップ管理官によると国際警察上層部は“以前よりルパンコレクションの研究を行っており、ギャングラーや怪盗の存在もあって警察の装備として実戦投入がはじまった”ってな話だけど、ということはコグレの指示でルパンレンジャーが集めてる(集めさせられている)ルパンコレクションが本来の、というかコグレが持つコレクション本に載ってるルパンコレクションで、警察(パトレンジャー)が装備品として使用しているものはルパンコレクションをベースに現代の技術力でもって開発したルパンコレクションとは“別物”ということになるのかな。
そしてルパンレンジャーもまた警察と同じVSチェンジャーで怪盗チェンジしてるわけで、それを三人に手渡したのはコグレなわけで、コグレならば国際警察の開発状況並びに輸送ルートの情報を得ることが出来てもおかしくない・・・のか?。つまり今回ギャングラーに情報を流したのはコグレだと。であれば魁利たちにコレクションの回収を依頼したブンドルトがデストラさんに国際警察からルパンコレクションを奪えと指示されたのは単なる偶然なのだろうか。言いかえると魁利たちにブンドルトのお宝を奪わせることとギャングラーに国際警察からビークルを奪わせることはコグレが描いた1つの作戦なのだろうかと。
それはそうと、国際警察からビークルを強奪したブンドルトに対する透真の「いいもの持ってるじゃないか」ってコレ、コレめちゃめちゃ好みの声音&言い方でやっぱルパン青一択っしょ!!!!!!!!ではあったんだけど完全にカツアゲのソレです(笑)。好き(笑)。