『獣になれない私たち』第9話

あーその流れでヤッちゃいますかー。ヤッちゃいますよねー。
この流れでそうなるのは男と女ならば当然とまでは言わないものの、なるべくしてなった、いやヤるべくしてヤッたってなところでしょうが、身体に毛布をかけた状態で『お互いの手を握り合う』という初々しいセックスに笑ったわ。傷の舐めあいが目的とはいえ初めて同士じゃあるまいし、この関係性の大人同士がこの流れで手握り合うか?ってのなw。

晶は声に出して「間違った?」っつってたし、晶が出ていくのをわかってるのに寝たふりしてた恒星も「間違った」と思ってたんだろうけど(ケロっとしてる晶に対し白い肩を小さくする恒星はひどく傷ついてるっぽいのは面白い)、まあ間違ったわな。これからはもうジャンクフードたべて瓶ビール飲んで夜通しゲームするつもりでいても結局セックスしちゃうわな。その日はしなかったとしても別の日はしちゃうわな。そういうもんだよ。
別に一緒に「酒を飲む」「ゲームをする」「朝ごはんをたべる」と同じ並びに「セックスをする」がある友人関係を築こうと思えばできると思うし(それはセフレではないだろう)、実際にそれをやってるのが呉羽だと思うんだけど、それができるような晶であり恒星だったらもっと楽な人生を送れているだろうわけで、だからまあ間違ったんだよ。友達としては。そんでその関係を普通は恋人同士というわけで、そうなればいいんじゃん?ってだけの話でさ。

しかし「訴えますよ?」が相手にとって脅しになどならなかったどころか自分たちは全く痛みませんが税理士としてのあなたの人生が終わりますよと言われてしまった恒星はともかく(晶に一目で状況を把握させるためだろうけど土下座させられるのは余計だろう)、懐に退職届を常備してることで「いつでも辞められる(辞めてやる)」と思って仕事をしていたもののいざとなったら出せなかった自分の不甲斐なさに落ち込んでんのかと思ったら(だから「獣になれない」のだと)、社長に「お前がいなくても困らない」と言われたことがショックだったとか、晶ってやっぱバカなんだな。