『獣になれない私たち』第6話

獣になれない恒星と晶にとって呉羽は「獣そのもの」に思えるからこそ好きだし憧れであるんだろうに、その呉羽が実は子宮を失っていて、子供を産めなくなった自分に対し喪失感のようなものを抱いていると知らされるってのはどんな感じなんだろうなぁ・・・。恒星は「それを話してもらえなかった」ことがショックで「ムカつく」という反応で、それはつまり自分は呉羽にとってその喪失感を共有することも埋めることもできない存在であると思い知ったがゆえの怒りなのでしょうが、晶はこれどうなんだろう?。子宮全摘したこと京谷と寝たことは呉羽の中では繋がっていても晶にとっちゃ全然別の話だろうにってのはソレとして、呉羽の話を聞いて、恒星の想いも知って、そんで口から出たのが「呉羽さんを奪っちゃえば?」って、なんかすごく厭な感じがしたんだけど。前回朱里に言った「そんなふうに泣けてうらやましい」も今回の5Tapで飲み逃げした朱里の代金を払ったことも自分のほうが『上』であるがゆえの言動で(わたしにはそう見える)、そういうところがとても嫌いだと思ってるんでわたしがそういうフィルターを掛けてみてるのかもしれないし、所詮「他人事」だし、確かに「他人事」でしかないんだけどさ、ほんと厭な女だなぁ・・・と思ってしまう。
(これは違う意味でのイヤな女!なんだけど、喉乾いたっつって店に入ってビール半分ぐらい飲んで喉潤ったっつって出ていく呉羽な。金払えば客の自由だと思ってんだろうけど、こだわりのビールを出す店で注文したビールを飲み干さずに帰るとか失礼な話だとわたしは思う)
それから、これまでも先輩のプライベートに興味深々とかイヤな後輩だなぁと思ってた吉村くんは仕事相手にまでクソみたいな口を利くクズであることがわかったし、ただの上司(であってそれ以上でも以下でもない)だと思ってた馬木也もバツ2はともかく後輩のヒゲを剃らせるパワハラ野郎だったし(九十九のナチュラパワハラは九十九個人の資質ではなく馬木也先輩含め学生時代から培ってきた体質みたいなものなんだね・・・)、いよいよクズの博覧会と化してきてんだけど、主人公の彼氏の後輩と上司なんて脇役に至るまでクズばかりにすることに意味はあるのだろうか。まさか作ってる側はクズだと思ってない・・・なんてことはないですよね・・・?。
で、呉羽の背景・恒星ではない男と電撃結婚した理由がわかり、佐久間が転職を考えていることを知った九十九は社内に音声も拾える監視カメラを設置し、京谷の父親に異変が起きたぽいと、ちょいちょい話が進んだ感じはするけど、晶が幸せなら手を叩こうパンパンってしてたのはどうなったんだ?。結構追い詰められてるってな感じの描写だったのに、恒星とのキスを京谷に見せつけてそれで終わりなの?。まぁ破裂寸前だったけどギリギリで踏みとどまっただけでなんら解消も解決もしておらず、いつまた幸パンするかわからないということでしょうが、なんで踏みとどまれたのかわかんないのであれはなんだったんだ感がすごい。