『風が強く吹いている』

ハイジさんじゃないけどなんという怪我の功名!!。
ハイジさんがチャーハン作ってる最中にぶっ倒れて意識がない!?という前回の引きからまさかここまで全編コメディ回になるとは思わなかったけど、お互い譲らなかった王子とカケルの距離が縮まる過程は丁寧かつ燃えに萌えがつまってて、最高としか言えない。

「ぼくの速度で話してよ」と王子に言われたことをハイジさんに話すカケルは「王子だけじゃない、みんながお前の後ろを走ってる。カケルが振り返らない限りみんなの姿が見えることはない」と諭される。
ハイジさんの言葉をキッカケにカケルは王子に歩み寄り、カケルの気持ちを王子は受け入れ、王子の部屋でともに漫画を読むなかでカケルは王子のフォームを矯正する方法を思いつくんだけど、なにがいいって最初はルームランナーしながら読む王子とその足元で読むカケルだったのが、並んで読むようになり、やがてふたりのページをめくるスピードがシンクロするってところ。
ひとつまえの回で王子と走るのは楽しいと、王子の横を走っていると走る喜びを思い出すと言うハイジさんに、走るよろこびはわからないけど『一緒に』という喜びならわかると、誰かと同じ漫画を読みあうときに心が通じたような気持ちになるからと答えた王子だけど、カケルとシンクロ読みしたあの時間は王子にとってまさに「一緒の喜び」を感じる瞬間だったんだよね。
ってことを『言葉』にして語らせないところがいいのよ!。喜安脚本のこういうところほんっとすき!。

あとみんながカケル指導のもと王子のフォーム矯正に注目してるなかで(「ああ、早く帰って読みたいなあ」のコール&レスポンスに笑ったわーw)、ニコチャン先輩とハイジさんが交わす会話の内容がまた良すぎてさあ!。
「血色、戻りましたね」「食ってるよ?誰かに迷惑かけらんねえからな」「(王子のことはカケルがいずれなんとかするとわかってて)あえて野放しにしてたのか?」「まさか。これは、けがの功名です」
ハイジさんとニコチャン先輩の関係性をなんて表現すればいいかわからないのだけれど、ハイジさんのことを“解ってくれる”ニコチャン先輩の存在はとても大きい。

で、記録会。タイムの伸び悩みに苦しんでいたカケルが好タイムを出せそうだというのに自分のタイムよりも「前向いて!王子さん!」と王子のことを優先するのを見てストップウォッチを持つ手を震わすハイジさんにはもう・・・泣かずにはいられないだろうコレ!。
「ぼくは大丈夫だから(前を向いたから)行きなよ!」と王子に言われて自分も前を向いて走りだすカケル。
30分を切った王子に駆け寄る仲間たちのなかで誰よりも喜ぶカケルに対し「まだだ、これからだよ!」と強気の王子。
ニコチャン先輩が言うように、二人は似てるんだよね。負けん気の強さとかさ。

からの王子の胴上げ(笑)。
これがまたみんないい顔してて(ユキが特に!)、ハイジさんが倒れたことでチームがひとつになれたというまさに怪我の功名にいいもん見た感でいっぱいでした。可愛すぎるぜアオタケ!。

可愛いといえば次回予告に雨に濡れてプルプルするニラがいたよー!可愛すぎて永遠に見ていられるやつー!。


あ、忘れるところだった。王子の「だが断る!」が神谷Verだったのが個人的には大変ありがたかったです。