- 作者: 深町秋生
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2017/09/01
- メディア: 単行本
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潜入モノの醍醐味は素性がバレてしまうのではないかというドキドキ感にあるわけで、その点この作品はなかなかのドキドキ感でした。途中までは。バレるまではとてもよかったのに、バレ方が酷いのなんのって。主人公憎さで何か弱点はないかと金を使い専門チームを作って調べるヤツがいるのはいいけど、探偵なんぞに突きとめられるってなにそれ。それが可能ならとっくの昔にバレてるはずだろう。暴力団という組織の犬も警察という組織の犬も、最後は結局みんな私情で動くってな落としどころは悪くないとしても、このバレ方の間抜けっぷりひとつで台無しです。