『仮面ライダービルド』第9話「プロジェクトビルドの罠」

えーっと、冒頭の葛城巧によるビルドシステムのプレゼン動画、これが前回葛城母の信頼を得て手にしたUSBの中身ってことなんですか?ほかにもいっぱいデータとか設計図とか入ってたんだよね?まさかこれだけじゃないよね??。
そして次回予告で「10話」と表記されているのを見た瞬間「え?まだ9話なの?」って本気で驚いてしまったほどいつもにもまして内容ギュウギュウってかもうクライマックスじゃねーかこれ!ってな感じでしたが、ていうか登場人物全員誰一人信用できなくなってしまったというのにここで1回休みとかなんという鬼構成・・・・・・。
いつもにもまして内容ギュウギュウとは言いましたが、ギュウギュウであることに間違いはないんだけど、設定的なことも含めて情報が次から次へと投下されているにもかかわらずスッキリしないというか、「なるほどそういうことなのね!」的な気持ちにはまったくもってならないよね。今回最もその背景であり経緯でありの現状が明らかになったのは美空を取り巻く状況だけど、これだけいろいろと語られたというのに
“父親”を名乗る男がパンドラボックスに触れたことでスカイウォールが出現したときから7年もの間昏睡状態で、目が覚めたら腕にブレスレットが嵌ってて、それによりボトルの浄化ができるようになった
って全然意味がわからない。
そんでその能力を必要とするファウストに捕まりボトルの浄化をさせられてて(当時は1本浄化したら10日ぐらい寝込んでた)、それをマスターが助けに行き娘を救う手立てになるかもしれないとボトルとパネルとビルドドライバーを盗んだけどマスターには使えなかった
ってやっぱりわかるようでわからない、というか明らかに説明が足りてないよね。
そしてそれは恐らく「あえて」そうしてる。
繰り返すけどまだ9話なわけで、だからまだなにもわからなくてもいいというか、むしろわからなくて当然だとは思うんだけど、なまじ「え?もうそれ明らかになっちゃうの!?」と驚かされることが多いだけに明らかになったのに余計わかんなくなるってなんだよキーーーーーーーーッ!!って感じ。
で、今回のその「もうそれ明らかにしちゃうの!?」はもちろん『葛城巧は生きている』ですよね。生きてるっつっても『どんな形で』生きてるのかわかんないし、生きてることがわかったことでまた更なる謎が出現しそうな気しかしないけど、とりあえずその情報が“葛城巧シンパ”の一般研究員から齎されたというところに注目したい。葛城巧のやったこと、悪魔の科学者と呼ばれる理由である“人体実験”について、実験自体は悪いことだけどそれによる発明の成果に罪はないし、それをどう使うかが問題なのであって発明自体は賞賛されるべきだという戦兎に万丈は激怒したけど、葛城シンパの存在により戦兎の考え方が特殊なのではなく科学者にはそういう面があるんだということを含め“こういう人間”がファウストとして活動してるんだということがわかったし。
ところで、この研究員のひとは自らボトルの粉を浴びてスマッシュになったけど、その目的は「(その隙にパンドラボックスを奪うべく)君を研究所から遠ざけること」だと。「僕がここにいるってことはちゃんと目的は果たせたってことだな」という発言からスマッシュになってる間の記憶はないけど与えられた役割を全うすべく本能でもって「君」を誘導したってことなんだろうけど、問題はこの「君」はイコール桐生戦兎のことでいいのか?ってことよね。ファウストというか氷室幻徳の目的は『父親である東都政府首相にビルドシステムを軍事利用する(軍備強化する)ことを認めさせるべくパンドラボックスを奪い争いの“理由”を作ること』にあって、その障害になるであろう仮面ライダービルドを予め排除するってのは作戦として尤もなんだけど、ビルドになる前、つまり戦兎の状態で粉を被ったということは研究所から遠ざける必要がある仮面ライダービルド=桐生戦兎だと一研究員クラスでも「知ってる」ということでいいのか?。だとすればそれはもはや自分がビルドだとバレてないと思ってるのは戦兎だけ・・・・・・ということになるんじゃないか?w。いやもうスタークさんの言動からしてこっちサイドの情報は全てファウストに知られてるとみていいとは思うんだけどさw。
情報と言えば幻徳と一緒にお風呂に入ってたおっさん(意味深w)(これ、風呂で密談するってのはいいんだけど目上の人間より先に湯に入るってのはどうかと思うのよ。貸切じゃないなら他者の目を気にして湯船に入って待ってるべきだろうけど貸切なわけだから、ここは幻徳には湯船の脇で全裸で立って待っていてほしかったですw)に女記者がビルドの情報を流してたけど、これだけでは紗羽さんが誰のためになんのために動いているのかまだわからんな。難波重工業の立ち位置としてはファウストへの資金提供者ということだと思うんだけど(このおっさん自身はファウストの一員ではないと)、ファウストによって開発が進められているビルドシステムの軍事利用を東都首相に認めさせることができないのならその技術を他のところ=西都か北都に持っていくだけだってなことを言ってたということは、ビルドシステムの“権利”は難波重工業が持っている、ということになるのだろうか。ファウストを作ったのは葛城巧で、葛城巧は東都先端物質学研究所の研究員であることから研究所とファウストは密接に結びついているのだと思ってたけど、葛城巧の存在で繋がっているだけでファウストはむしろ難波重工業の関連組織であると。
で、ビルドの情報をその難波重工業会長に流す紗羽さんは難波重工業ひいてはファウストのスパイなのかってことになるわけだけど、でも幻徳がホテルおじさんと呼ばれる理由である1話のアレ、あのときのやりとりを思い出すに幻徳と紗羽さんの間に面識はなかったと思うの。そして紗羽さんがファウストの人間であるならば幻徳に探りを入れる必要はないわけで、少なくともファウストではないってことでいいのかな。とすれば難波重工業会長直属の諜報員としてビルドを調べているか、ビルドの情報を餌もしくは交渉カードとしてファウストの情報を手に入れようとしている・・・ってなところか。あ、穴的には西都か北都における幻徳のような立場の人間ってセンもありえるかも。逆になんの捻りもなく記者として体当たり取材を試みてるってだけかもしれないし、エグゼイド世界にビルドとして現れたライダーも確か「SEE YOU」って言ってたような記憶があるんだけど、記憶の通りであればおそらくあのときビルドに変身してたのは葛城巧ということになるんじゃないかと思うわけで(であれば壇黎斗神をうっかり殺しちゃって「あ、ごめん」で済ませるのも納得)、そんな“仕掛け”をするような脚本だけに(毎回タイミングよくボトルの浄化が完了するの、ご都合展開などではなく美空が“意図的に”やってるんだってこのタイミングあのシチュエーションで明らかにするのはやっぱり上手いし丁寧)どう進むのかほんっとに予想がつかなくてキイイイイイッ!!ってなるー!!。