『コードネームミラージュ』第24話「別れル」

もっとスマートに走れるはずなのに、ミラージュを乗せて激走するロビンが哀しいやらかっこいいやらでわけわからんくなってダーーーってなった。
御崎がミラージュを撃ったのが豊さん作のダミー弾であることに正常な精神状態でない(+ノーダメージではなくそれなりのダメージはあったのではないかな)ミラージュが暫く気づかないとしても、ロビンはミラージュの生体反応から分かってたんじゃないかと思うの。でも御崎の意志を即座に理解し“撃たれたミラージュを救う(隠す)べく暴走するロビン”を演じたんじゃないかなと。
そしてこうなった以上真ちゃんはもうミラージュとして活動することはなく、さりとて森山真一として普通に生きていくことはできないだろうと、真ちゃんはそんなふうに生きられる人間じゃないだろうと、だから真ちゃんがこれからどうするつもりにせよ、車である自分と行動を共にしていては姿を隠すこともどこかへ行くことも難しいから、真ちゃんが自分を捨てられるよう、真ちゃんと別れられるように、走行不能になるよう自らのボディを傷つけるべくこんなむちゃくちゃな激走をしたんじゃないかな。
映像としては車が暴走してるってだけなのに、ロビンの感情がこれでもかーーーーー!!と伝わってきて、感情を知らないAIがここまで成長したんだなぁって、そしてそのことを実感として理解できることに(それだけ丁寧にロビンを描いてくれたことに)感動と感嘆で胸いっぱい。
左門字も最後の最後でありがちな“悪役”になってしまうのかと思いきや、それ自体は狂信であったとしても左門字にとっての「正義」のためならばどんな手段も使うという「信念」を貫き、そしてその手段のなかには“自らの命”をも含まれていたのだと、信念のためならば死ねる人間であったという落としどころは見事。鯨岡との関係については霧の中というか闇の中というか、曖昧なまんま終わりそうだけど、左門字という男にブレはないことがわかっただけで十分です。
というわけでやっぱり生きてた鯨岡。骸骨の技術をもってすれば全く違う外見になることができるだろうに、顔どころか服装もこれまで通りの何ら変わりない鯨岡のまんまであることはちょっと驚いたけど、『今の鯨岡』と『今のミラージュ』が対面することでどんな物語が始まるのだろうか。いつか(でもなるべく早く)それを見ることができると信じてます!!。