『コードネームミラージュ』第18話「醒めル」

ああ・・・・・・・・・
あああああ・・・・・・・・・・・・・
見終わったあと猛烈な哀しみに襲われました。今もまだ心が痛い。
豊さんは撃てるのか?って聞いたけど、撃つしかない、始末する以外に選択肢なんてないことは明らかなわけで、豊さんが言ったようにもしスモークがミラージュに「助け」を求めているのならばそれはお前の手でしっかり始末してくれということだろうわけで、だからミラージュは真一ではなくミラージュとして、きっといつもよりも念入りに任務スイッチを入れてスモークが待っている思い出の訓練場に出向いたのでしょうが、それでももしかしたら心のどこかで、心のどこかが手加減してたのかもしれない。だけど『本気』のスモークを相手にミラージュもいつのまにか『本気』になっていて、ガラス片をスモークの身体に突き刺した瞬間自分が戦っていた相手が姫島さんであることに気付いた、いや、思い出したんじゃないかな。このときのミラージュの顔。「それでいい」とサンダーに微笑みと共に言われた瞬間のミラージュの呆然とした顔が哀しすぎてなぁ・・・。
スモークが鯨岡に洗脳された時点で、この結末しかなかったんだよね。行確がバレたサンダーがスモークに「鯨岡と接触した者は全てMに始末されるか自殺してる」と言ってたけど、鯨岡につけこまれた理由=ミラージュへの嫉妬であるならば、スモークはミラージュと戦って死ぬことを選ぶに決まってる。これ以外の道はありえないんだよ。
そしてたぶん、スモークは自分がミラージュに勝てないことを知っていたのだろう。だってそれがわかってるからかつてはエースだった自分が今は後輩の“後片付け”をしているわけで、ゆえに嫉妬し、そこを鯨岡に攻められた、ということでしょう?。わたしミラージュさんは感情を失ったというその事故がキッカケで(どんな人体システムだよ!?とは思うものの)飛躍的に戦闘能力が向上した、つまり突然変異のようなものだと思ってたんだけど、スモークとミラージュの二人が中心となってK13の前身となる組織を作ったということは、その当時から二人の能力は拮抗してたのだろうし、今回の死闘でも戦闘力にそこまでの差はなかった(そして官房長官を守りながらスモークを銃撃するサンダーの動きを見るに、二人とその他の間にはかなりの力量差があるであろうことがわかった)(でもダークスーツで銃を撃つサンダーさんくっそかっこいい!)。
でもやっぱり最後はミラージュが勝った。チャンスとみたら躊躇いなくスモークの身体にガラス片を突き立てることで。
それは感情を失っているからできたことなのかな。スモークに致命傷を与えたと理解した瞬間びっくりしたような顔になったということは、その瞬間までは感情を持っていなかった、ということになるのかな。
二人の生死を分けたものが感情の有無だとしたら、それはとても哀しいことだよね。
そして自らが“処理”をした姫島さんの亡骸を抱え咆哮したミラージュは、いよいよもってヤバいだろ・・・・・・。姫島さんの今際の言葉がミラージュに、そして真一にどう響くのか。
表向きはこれまでと変わらぬ処理マシーンとして任務遂行するんだけど、実は感情が戻ってる・・・なんてことになったらどうしよう。
さらにもしこれで真一の心に闇が生まれてしまったのならば、それはスモークが利用されたように鯨岡が攻めるポイントになってしまうかもしれないわけで。
ていうか地味に一番ダメージ受けてそうなのって御崎だよな・・・。姫島先輩が鯨岡に取り込まれてないと誰よりも「信じたかった」のは御崎だろうし、恐らくサンダーがミラージュに語った「裏切りの理由」を御崎が知ることはないだろうし(ミラージュが話すとは思わないから)、お坊ちゃんのメンタルが心配である。