『おんな城主 直虎』第24回「さよならだけが人生か?」

史実に残る話がさしてないということは始まる前からわかっていたものの、オリジナルキャラである龍雲丸率いる盗賊団の登場から特に「歴史」というものから遠ざかっていたというか、時の流れがわかりにくかったというか、領主になっても直虎の演技にさしたる変化が見られなかったもんでおんな城主としての「成長」がどうも見えてこなかったわけですが、特別な出来事を経て一気にとかでなく周囲の人間を使いそれを見せるのは手法としてなるほどなーと思ったし、それを担うのがたけと和尚という巧さのある二人なので心情として受け入れやすく(わかりやすく)、そんでもってトドメの政次をも感心させる策を自ら提案するまでになったと、いい意味で計算されている脚本であることを改めて感じる回だった。たけと直虎との別れが思いのほか良シーンだったのに次の瞬間うめ登場で自らぶち壊すそのセンスは正直どうかと思ったけど。
一方ついに御目見えした「歴史」そのものである信長さんですが、喋らなきゃ悪くない。見た目だけなら多くの人がイメージする「信長」と言っていいと思う(見た目以外のことは言うまい・・・)。
でもこの時点でこんなにわっかりやすい魔王キャラではないだろう。ていうか“この信長”相手にこれだけビビるぐらいなら密かに武田と縁結びしようと思う、縁結びしたらちょっとは発言権が増すかもとか家康が考えるわけないと思うんだけど。
でもでも鬼に凄まれてそのままコテンって倒れちゃう豆狸は大層可愛かった。ていうか和尚に脇の下に手を入れてぶらーんゆさゆさってされるニャン渓さんと同種の可愛さだったんだけど、中身いい歳のオッサンなのにおかしくねえ!??。
あと庵原さんイケメンだった。言うこともだけど顔がイケメンだった。嫁ぐ先がこの爽やかイケメンとかよっしゃラッキー!すぎる。