そもそも羅針盤キュータマをタコ美さんだかタコ恵さんだかことマーダッコがどこからどうやって盗み出せたのか?ということには目を瞑るとして(並行世界で爆死したマーダッコは元の世界で生き返ることができないだろうと思いきや、羅針盤キュータマを盗むべく危険を冒すための保険として予め身体の一部分をスコルピオに預けておきましたってな事前譚があるんじゃないかな?)、宇宙警察がいるならばジャークマターがこうまで宇宙を支配してるってどういうこと?と、少なくとも地球には地球署があるはずなのに何やってんだ?という話になるところを並行世界(並行宇宙)という設定をあたりまえにもってくることでなんなくスペーススクワットとコラボしてみせたのにはちょっと感心。
これ、全宇宙をジャークマターが支配しているはずの物語に宇宙警察という存在を置くことと共に、キュウレンジャーがジャークマターと戦ってる世界に「警察」という概念がない、ということも描いてみせたわけだよね。警察に類する組織があるわけでもない、つまりリベリオンはそれですらないということであり、そんな世界観だからこそキュウレンジャーは救世主を名乗るし、同じように人々を守る「おまわりさん」であるギャバンもデカレンジャーもまた『救世主』じゃないかと、ギャバンとデカレンジャーが守る世界を目の当たりにして「いつかこんな平和を自分たちの世界に齎したい」と願うというこのまとめ方はとても気持ちがよかった。
そして安堵したわー。ギャバン(二代目)はともかくデカレンジャーはわたしにとって特別思い入れの強い作品なので、どんな話になるのかどんな絡ませ方をするのか、楽しみ半分不安半分なところがあったんだけど、控えめに言って最高だった。素面のキュウレンジャーとギャバンとデカレンジャー全員に見せ場があって、特にガルとボスのWノリつっこみ最高すぎたし、主題歌3曲ぶっ続けバトルではデカウイングロボまででるわドラゴンコラボするわ(ギャバンの真似っこして何の意味もないのにリュウボイジャーの頭部に乗っかるラッキーをアホ可愛いと思えるだなんて・・・っ!)、スペーススクワットの宣伝としてセンちゃんとウメコの結婚話も盛り込みつつ〆のボス「オッキューは論外だ」まで、お祭り回として綺麗にまとまり完璧にキマった文句ナシの面白さでした。
ていうかなんといっても神谷浩史が楽しそうでな!w遊園地であんな楽しそうにメリーゴーラウンドに乗って手を振るオッサンとかどんだけ平和だよ!w。
あとあと二代目ギャバンと並ぶとラッキーとナーガの等身バランスの良さを感じさせられたけど、戦隊史上ナンバーワンスタイル戦隊だけあってバンは全然スタイル負けてなくってガッツポーズ!!。