『おんな城主 直虎』第23回「盗賊は二度仏を盗む」

予告がものすっごく面白そうだった!!。
あとはまぁ・・・モミアゲ近藤様がやってきたから自分がへんな咳をしたらカシラたちに逃げるよう伝えてくれってな政次ですが、近藤さんが来たのは「くだらんぞ、但馬」の直後だよね?。つまり宴会の夜だと。そんで近藤さんとともに直虎のところへ出向き盗賊どもを引き渡すよう迫ったのは翌日だよね?。翌朝一番で直虎のとこ行くべってんで近藤さんは小野家に一泊したんだとしてもずっと政次と一緒にいたわけじゃないだろうからなにも咳で知らせずとも近藤さんの目と耳がないところでその旨を伝えればよかっただろうに、わざわざ咳で伝えたうえにほんとに風邪引いちゃう政次めんどくさい好き。ってぐらいかな。
って、これ単なる風邪なのよね!?水被っちゃうとか風邪を引くような何かがあったようには見えなかったけど、風邪なんですよね!?。このうえ病持ちになるとかやめてよ?。もう自分の命は長くないし、自分の命で井伊を守れるのならばと処刑を請うとかそんな展開やめてよね?。そんな押し付けがましいお涙ちょうだい展開マジでいらないからね?。
それから井伊家の家臣にならないのならばこれだけ話数を使って龍雲丸率いる盗賊共をここまでしっかり描いたのはなんだったんだ?ってな話になるけど、これもまた堀川城の戦いで井伊のために戦って死ぬから・・・かなぁ。そこで犠牲となる“農民(一般の民)”が名もなきモブではなく井伊の家臣となる話を断った龍雲丸たちであればその悲劇性がより高まるだろうし。
であればその意図は理解できるけど、でも元はと言えば材木泥棒なわけで、それを勝手に処罰したってことにして抱え込んだこともまたその通りなわけで、そこまでは近藤さんは何一つ悪いことしてないんだよね。でもそこで盗賊たちの引き渡しを要求するために“仏像泥棒をでっち上げる”ってのはどうなのかなーと思うのよね。前回のストーカー疑惑も酒泥棒疑惑も全て村人の誤解だったってぐらいならともかく、盗賊たちを「善」にするために近藤さんを「悪」とするのは安易すぎやしませんかと。仏像の件はカシラたちの仕業ではないと直虎は信じてるし実際偽りだったわけだけど、元をただせばカシラたちが近藤さんの領地から材木を盗んだからなわけで、それを自分がカシラ愛しさから有耶無耶にしたせいなわけで、それを反省するでもなく責任を取るでもなく、近藤さんの嘘を暴いてめでたしめでたしってやり方(描き方)はわたしは好きじゃない。
近藤さんは材木を盗まれたことそのものよりも、捕まえた賊の処罰やなんかの流れで自分の存在が蔑ろにされたことを怒ってるわけで、だから直虎が済まなかったと頭を下げそして仏像が戻ってきて和尚と直虎が経をあげてくれたことで怒りを収めるしかないし、仏像盗み疑惑をかけられた盗賊(を囲っていた井伊)もまたこれ以上とやかくは言わないと、そういう落としどころなのはいいとして、近藤さんは和尚の意図を察しただろうけど肝心の直虎がそれを理解したうえでちゃんと自分の行いを反省してるようにはわたしには見えなくて、それなのにカシラが自分の家臣となってくれそうだってんで浮かれてて、人間としての成長が見られないと思うんだけど。
それはそうとニャン渓様とイチャイチャするカシラは素敵でした。寝床に忍び込んできた人間なんてニャン渓様からすれば威嚇の対象でしかないだろうに、和尚を起こすことなくあっという間に抱いてしまうとかカシラの魅力底なしかよ!。
というわけで、次回は松也氏真の塩止めよ!!。