中山 七里『作家刑事毒島』

作家刑事毒島

作家刑事毒島

これ、かなり盛ってるところはあるにせよ、文芸界(出版業界)あるあるってことでいいのかな?。
私も小説を書く!!と思い続けてウン十年、でもまだ1作も書いてない(書こうとしたこともない)というワナビ以前の人間なわけですが(書く気はあるのよ!本気で!)、これを読むとそれがどれほど低レベルの代物であったとしても私には無から有を生むことはできないなと、私は小説を書くような人間ではないのだなと、そう思ってしまいます。そういう言い訳(笑)。
そう考えると、この「毒島」という作家刑事がこういうキャラクターであることは理解できるんだけど、それを受け入れられるかどうかは別というか、まぁ・・・この人好きじゃなーい!!。
でもそう思わせるのもきっと計算というか、作中の登場人物たちのみならず読者にも「コイツ嫌い」と思わせてこその毒島というキャラクターなのだろう。
というわけで、犬養シリーズの犬養さんが「犬ちゃん」と呼ばれるスピンオフとして楽しめました。