『砂の塔〜知りすぎた隣人』第8話

いままでなんだかんだで長文感想書いてきたけど(なんだかんだで長くなっちゃう)、今回ばかりは「弓子おまえ自分のこと棚に上げて何言ってんだ?」以外にないわー。
3年も子供がいじめられ続けてるってのに全く気付かない亜紀は責められても仕方がないかもだけど、弓子に責める資格はねーよ。だって子供を捨てたんだから。
息子と血の繋がりがないことを「いつか言おうと思ってた」のに対し息子は「いつ話してくれるのかと思ってた」ってのも、親には親の、子供には子供の気持ちがあるからどちらかが悪いという話ではないと思うものの、でも子供が、今よりももっと前ってことは12.3歳とかそれぐらいからだとして、そんな年頃の子供がそんなことを考えていたことに気付きもしなかったってのもやっぱり責められても仕方がない、というか、子供からすれば「自分のことを見てくれていない」と思うのは当然だよね。だからといって弓子にそれを責める資格はない。だって子供を捨てたんだからね。
弓子にどんな事情があるのかしらないけどさ、過去になにがありどんな理由で健一と離婚したんだとしても、今あるのは「弓子は和樹を手放した」という事実だよね。離婚して親権を健一に託したならそこにどんな理由があろうともそれは弓子の判断であり決断でしょ?。たとえ自分ではどうにもならない理由だったとしても、それでもそんな状況に陥るに際しそこに“弓子の意志”がなかったとは思えないもん。
なぜ和樹は血の繋がりがない母親である亜紀に育てられているのか。それは産みの母親である弓子が和樹を手放したからに他ならない。
和樹が本当の親子ではないことを話してくれないと悩み苦しんでるのは弓子が和樹を捨てたからだし、和樹がいじめられてることを気づかない亜紀に対し自分は3年前からずっと知ってるのに今回まで救いの手を差し伸べられなかったのは自分が母親という立場にはないからなわけで、何度も言うけどそれは弓子が和樹を捨てたせいだよね。つまりそもそもの元凶は弓子にあるわけじゃん。それなのに何言っちゃってんのこの女?ってなもんでしょうよ。
つーか和樹も和樹ってかさ、結婚指輪キッカケで疑問を抱き自分なりにいろいろ調べて“母さん”が本当の母親ではないと知り、いつか話してくれると信じてたのに話してくれなかったって言うけどさ、なんのキッカケもないのにそんなこと話す(話してくれる)と思ってるほうがどうかと思うぜ?。そういう意味では義務教育を終えるとき、高校に入学するときはひとつのタイミングだろうけど(こういう場合、一番多いタイミングとしては成人になる時だよなぁ)、毎日のなかで「今日話してくれるかと思ってた。明日は話してくれるかと思ってた。母さんがこっちを見るたびに話してくれるんじゃないかと思ってた」ってのはさすがに自分本位の考え方というか、甘すぎると思う。
ていうか、和樹が抱えてる鬱屈の理由は「真実を知りたい」からではなく「母さんに本当のことを話して欲しい=自分のことを見て欲しい」ってことなんだろうからこれは的外れな言い分になるのでしょうが、母さんは本当の母親じゃないけど父さんは本当の父親であることは戸籍調べてわかってんだろうから、父さんに聞けよっての。母親を捨てる覚悟で“他人”から本当の母親のことを聞く前に父親に聞けばいいだろうがとしか思えないんだけど。本当の母親と自分を作ったのも母さんと再婚したのも「父さん」じゃん。おまえにとって父さんの存在ってなんなんだよと。
まぁね、元妻は死んだという嘘をついて結婚し連れ子の子育てさせておきながら「24時間母親でいろ」とか言っちゃうその父さんこそがクソオブクソなんで、早い段階で父さんはクソだと見切って対母さんのみに絞りましたってんならわからなくはないですが。
なんかもうどいつもこいつも「何言ってんだ(何考えてんだ)?」でしかなくって、もうめんどくさいから亜紀と生方はどっか行って二人で暮らして高野家には弓子が入ればいいんじゃないかな?ってわりとマジで思っちゃったよね。そうするとそらが可哀想だけど、もう物心はついてるだろうから「パパとお兄ちゃんと弓子おばちゃんと暮らすかママと生方コーチと暮らすかどっちがいい?」っつって選ばせればいいんじゃないかと。男(の子)と比べて女(の子)は本能で損得を判断するし、判断したら割り切りも早かったりするから案外「パパ」って言う気がしなくもないよ?。
ってなことを亜紀が拘るクリスマスツリーの点灯式を見ながら思ったりしたよね。だってこれ、ちょっと大きなスーパーのクリスマスツリー規模じゃん。つーかよくわかんないんだけどさ、高野家って息子が転校しなきゃいけないぐらい距離が離れた場所から場所へ“引っ越した”わけだよね?。でもこの『毎年見てるクリスマスツリーの点灯式』って・・・近所っぽくね?。タワマンから徒歩圏内にしかわたしには見えないんだけど、そんなところのクリスマスツリーの点灯式を引っ越す前から見てたってことなの?。それとも大事なのは『クリスマスツリーの点灯式』を見ることであってどのクリスマスツリーでもいい(毎年いろんなところの点灯式を見てた)ってことなの?。
ってなことは弓子のテーマだと思ってた♪トゥルルル〜トゥルルル〜ってな曲がハーメルンの犯人と目される人間の「口笛」ってんで吹っ飛んだ(笑)。まさかそんな仕掛けがあるとは思ってなかったってか、これまでに登場した人物のなかに口笛吹くようなキャラいねええええええ!\(^o^)/
亜紀と生方コーチのことを騒ぎ立てロビーで傷害事件を起こす&職場にクレーム入れて生方コーチをクビにするという暴挙に出たことでついにボスママの座から転落した寛子さんですが、その後釜に「経歴詐称女」が座るとか意味わかんねーしw、マジでこれどうやって風呂敷畳むつもりなのか。