『仮面ライダーエグゼイド』第2話「天才二人は no thank you?」

うーーーーーーーん、そこを切り離したらお話にならなくなっちゃうのかもしれないけど、やっぱり「天才ゲーマー」と「研修医」は並列で語っちゃだめだと思うの。
主人公の今回登場した院長の息子で天才外科医だという2号ライダーに対する物言いにどうしても引っ掛かる。
バグスターウイルス症候群に対して行う行為が「手術」なのか「ゲーム」なのか、そこをもっと視聴者に対して明確にしてほしい。
劇中では「手術」だと明言してるけど、やってることは「ゲーム」でしかないよね?。そして主人公は『天才ゲーマー』であると。「ゲーム」に於いては誰にも負けないと。その腕を買われてCRに所属することになったと。だから『研修医』でしかない主人公が医者としてはあらゆる面で“格上”である院長息子に対等な物言いをするってことなのでしょうが、そこがまだわたしには受け入れられない・・・んだよなぁ。
主人公がなんだかんだ偉そうなこと言ってても、『患者とバグスターウイルスを分離させるのはレベル1でなければ出来ない』という“患者を救うための基本情報”を主人公は知らなかった。なぜなら「説明書を読まない」から。
でもその「説明書を読まない」ってのは「ゲーム」に対するスタンスなわけで「医者」としては違うでしょう?。ゲームなら説明書読もうが読まなかろうがプレイヤーの勝手だけど、医者としてはダメじゃん?。でも主人公はそこ一緒にしてるよね?。そんな主人公が「医者」の立場で院長息子に偉そうなことを言ってんのがどうにもこうにもイライラする。患者の婚約者が捕えられニヤっと笑って「いいぜ、相手してやる」って、誰よりもお前が一番ゲーム感覚じゃねーかよとしか思えない。
ていうか、この場面「人質取られたせいでレベルアップできない」という状況に対し主人公が“患者に思い入れしたせいで”レベルアップできないってな描き方されてたけど、じゃあ人質が患者とは何の関係もないそこいらを歩いてて巻き込まれただけの通行人Aだったらレベルアップしたのか?って話。人質が誰であろうが関係なくない?そこに個人的な思い入れとか介入する余地なくない?。
患者(とその関係者)のメンタルケアが大事だという主人公の主張
冷静な治療をするために患者と必要以上の接触はしないという院長息子の主張
これを描くために用意したのがこの状況って、ちょっとおかしいと思うんだけど。患者に思い入れしたせいで執刀を躊躇う(という意味でしょ?)のと人質取られて身動きできないことを一緒にするなよと。
主人公と院長息子の言ってることはどちらも正しい・・・というか、どちらも一理あると思うんだよね。主人公がギャンギャン噛みついてた患者そっちのけでケーキ食ってたのだって、ひとまずCRのベッドに寝かせて様子を見てるってのがあの時の状況なわけだから、その時間を使って今後のために糖分補給をするってのも医者の務めだよなと。休めるときに休む、栄養補給できるときにするってのは医者として大事なことだろうと。主人公は研修医だからそこいらへんまだわかってないってな描き方ならいいんだけど、そういう感じには見えなかったってか、「患者よりも疲労回復のほうが大事なのか?」っていくらなんでも短絡的すぎんだろ。研修医としてというより人間的に視野狭すぎじゃない?。
患者の婚約者を救うための手段も自分のソレとは違うけど院長息子には院長息子なりのやり方があって、結果的にそれが正解だったわけだよね?。だったらそれを主人公が認めるのはまだ早いとしても、自分の未熟さを知り反省する素振りのひとつも見せてくれたらよかったのに、親の前で「こんな人」呼ばわりだもんなぁ・・・。
医者として独り立ちできてるってんならともかく研修医という立場なわけでさ、もうちょっと謙虚な姿勢を見せたほうがいいと思うんだけど。
ていうか、患者の身体しか診ない(見ない)院長息子に対し患者の心にも向き合うべきと主張する主人公がバグスターウイルスの活性化にはストレスが関係しているのでは?と仮説を立ててたけど、それはおそらく正解だとして、じゃあストレスの原因を探してそれを排除すれば患者は治るのか?っつったら多分そういうことはないんだろうね。この先、患者のストレス源を探す=いつものお悩み相談話になっていくんだろうけど、バグスター化した状態で患者とウイルスを分離させ、そのあとウイルスを駆除というステップを踏む以外の治療法がない以上、完治のためにまず発症することが前提となるわけで、ストレス源を探す云々ってのはそのあとの云わばアフターフォローになるのだろう(そういう意味では永夢と飛彩は協力・共闘体勢が出来上がればお互いの足りない部分を補い合ういいコンビになると思う)。
・・・だったら主人公は小児科の研修医なんて中途半端な立場ではなく心療内科医あたりにしときゃよかったのに・・・って暫くの間はなんだかんだと設定に難癖つけなきゃなんないのかなぁ・・・きついわ・・・。


しかし、主人公に続いて2号ライダー、それからエグゼイドの色違いが部分白髪の人?でその人にドライバー渡してたゲーム会社の社長?の人、あと怪人と喋ってた人とライダーバトルを見てたサングラスの男と結構な人数が登場したけど、今のところ誰一人として食指が動かないとかわたし史上初めてのことすぎてちょっと本気で頭抱えてます・・・。これから順番に人物紹介してくれることでキャラ的に好きって思える人ができると信じてるけど(飛彩さんのキャラはどちらかと言えば好きだけど顔があんまり好みじゃないし、院長の息子ってな属性は好物だけど“この院長”が父親ってのはマイナスポイント)(あーでもキャラデコのCMでケーキきっちり切り分けてくれたら好きになるかもw)、万が一こんだけ男がいるというのに「わたしコレ!」って思えないなんてことになったら地獄すぎる・・・・・・。