『仮面ライダーエグゼイド』第14話「We’re仮面ライダー」

あ、これ。わたしが当初「こうすればいいのに」と思ってたのはこの感じ。
ゲストがいて、医者は医療を担いゲーマーはゲームで敵を倒す。
その設定で1年間話を作れるか?という問題はそれとして、医者と仮面ライダーとしてゲームで敵と戦うゲーマーは別にしたほうがよかったんじゃないかと1.2話の時点で思った記憶があるけど、飛彩先生が切り永夢が戦った今回はちゃんとゲストの物語を描いてたこともあって、面白かったどころかすごく面白かったよ?。
トゥビコン岡田がゲーム病が治ったとしても膵臓がんが治るわけじゃないからどうでもいいよっつってた理由が“若き天才外科医にリスクの高い手術をさせて失敗するという傷を負わせたくないから”というもので、それがトゥビコン岡田の“ストレス要因”で、それは自身も天才であるトゥビコン岡田だからこその苦しみであり、だからバグスターは飛彩先生を狙っていたのだと本編の中でゲスト話がちゃんと機能してたし、なにより気に入らない研修医に対するいつもの“正論”だとしか思ってなかった「オペをするか決めるのは患者だ」という飛彩先生の発言が患者の想いを聞いたうえで「貴方がオペをしてくれと言えば俺はやる」という意味に展開したのはほんとうに面白かったし、なんならちょっと震えた。
毎回病気や怪我で来院した患者がゲーム病も患ってましたーなんて展開にするわけにはいかないだろうけど、でもゲンムはレベル10だし分裂したエグゼイドもXX(20てことでいいの?)だし、次回登場するらしい新ライダーはレベル50とか言ってるし、正直もう飛彩先生のレベルじゃ太刀打ちできないと思うんだ。まぁ雑魚の相手ぐらいはできるだろうけどそこいらへんは無免許医の人に任せてさ、もう飛彩先生は変身しない普通の天才外科医として物語に関わっていくほうがいいんじゃないかなー。
とか思ってたら、大我によって永夢が「ゲーム病患者」であることがわかったと。
であれば本体とバグスターとして「分裂」できることも納得だと。
で、大我に纏わりついてる女曰く「エム」は自分を「俺」と言ってたってなわけで、本体が一人称「俺」の天才ゲーマーMのほうでバグスターが一人称「僕」の研修医永夢のほう・・・なのか?。
もしそうなのだとしたらかつて自分が日向先生に救われたように自分も誰かを救いたいと医者を目指し現在は研修医をやってるのはバグスターということになるわけで、ポッピーの例があることだから“そういうバグスター”が存在すること自体はそんなに不思議じゃないけど、多重人格ではなかったわけだから相応しくはないけど便宜上“主人格”という表現を使うとして、バグスターのほうがそれを担い本来の人格であるMのほうは『ゲームをやる時だけ』現れるってのはちょっと驚いた。それいつからよ!?いつからその状態なのよ!?と。ていうかこれまで「M」ではない時(前髪上がってない時)にもちょいちょい傲慢だったり挑発的だったりな言動を見せることがあったけど、それは描写のブレではなく本来の人格が顔を出してた、ということなのか。そして“俺がやってんのはゲームじゃなくて患者のオペだ。患者の運命は俺が変える”と本来の人格であるMの方が言ったということは、仮面ライダーとして戦う中でか副作用的なことなのかはわかりませんが「M」と「永夢」が近づきつつある、ということなのかな。ふーん・・・そういうことならちょっとこの作品を見直す(見返すと言う意味ではなく評価を改めるという意味ね)・・・かなぁ?。
そしてここからが本題になりますが、貴利矢さんが掴んだ「永夢の秘密」ってのはこのことだろうね。研修医と天才ゲーマーの“どちらか”がバグスターだってなことまでは考えてなかったかもしれないけど、永夢の中にいるバグスターを排除するのではなく、バグスターごと宝生永夢を信じ、守ってやりたいと思ったんじゃないかな。貴利矢さんってばほんとめんどくさい優しい。
今は“レーザーの形見”として目がなくなってしまったバイクだけど、再び目がパチコンと開く瞬間が来るってわたし信じてますっ!!。