『夏目漱石の妻』第2話

役柄とか話の内容とか関係なく『猫の真似する長谷川博己』とか以前であれば確実に卒倒案件なわけですが、『ゴジラのモノマネする長谷川博己』を見てしまった今となってはそうでもないな(笑)。
でも英国から帰国してどこだかの駅に降り立ったシルクハット姿には悲鳴を堪えられませんでした。
多分身も心もズタボロ状態で逃げるように帰国してきたのだろうし、その挫折感を精一杯の虚勢で隠してるんだろうなと思うと哀れだし痛ましいとは思うんだけど、でもギャアアアアアかっこいいいいいいいいいい!!はやく博己くんにドラキュラ役を!洋式でも和式でもどっちでもいいから一刻も早く博己くんのドラキュラを見せてください!!!と思わずにいられない。
そしてさすがのクズ。クズ全開となると抜群の安定感と輝きを放つ博己くん。まぁ病気なわけだから(ドラマの中では神経衰弱、神経症として描かれてますが、今だったら完全に統合失調症と診断されるのではなかろうか)クズとは違うのでしょうが、でもまぁ・・・・・・・・・クズ野郎だよねw。自分のせいで(自分の存在が理由で)夫の精神バランスが崩れていると思ってたものが“病気”であるとわかったことで腹くくった妻にグヌヌヌ・・・ってなってんのとか、くっそ長い離縁状(こんなところで文豪の片鱗みせんなw)を義父に受け取ってもらえず嫁にも相手にしてもらえずクソクソッ!連発とかほんとクズw。大根をすごい形相で切って食べ切って食べしてんのとかダメ人間すぎて最高すぎるw。
ていうか顔芸よ。狂気を表現するのにコミカルという手法を用いるのってハードル高いんじゃないかと思うのに、いとも簡単に(そう見える)それをやってのける博己くんってやっぱりすごい(もちろん、それを受けるオノマチの演技力もあるでしょうが)。あの左右非対称の顔キープし続けるのって大変だろうなぁ。
ていうか、ていうかさ、夫こんな状態なのに、こんな夫なのに、子供はしっかり作ってんだよね(笑)。さらに作るんだよね(笑)。この夫もこの妻も、「それはそれこれはこれ」なんだろうなーって、そういう感じあるよね(笑)。
と、連帯保証人のシーンを見て思った(一日で400円というそれなりの金(義父の借金総額に対しては雀の涙にもならないほどの額だけど)を集めることができるんだなーと感心)。
これ体裁(世間体)などではなく妻のためにだよね。甘やかされて育ったはずの鏡子が父の頼みを断った。それがどれほどの苦しみでありなにを失うことになるのか、それを金之助はわかってる。だから妻のために出来る限りのことをしたのだろう。してやりたいと思ったのだろう。前回の「お馬鹿だね」もそうだし“こういう人”だから鏡子さんは妻であり続けたのだろうし、妻であり続けられたのだろう。
・・・そら子供も出来ますよね(笑)。
ってところで猫キターーーーーーーー!!。
猫に餌付けしてるところを見られた子供たちのガチ怯えっぷりからの「チッチッチッチ」。そしてこれなら毎月入ってもらいたいという泥棒コントときて、吾輩は猫であるが誕生する流れは前半が辛いものだっただけに嬉しさ一入!!。
金之助が書いたものを声高らかに(こういう要求するところがほんとめんどくせえこの男w)読み上げているのを襖の外で盗み聞きしながら涙ぐみそして大笑いする鏡子さんに、自分が書いたものに大笑いしちゃう金之助に、胸がじんわりと暖かくなりました。猫最高だな。