『ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子』

林遣都くんと三浦貴大くんの怪演もあって、なかなか面白い初回だった。犯人は誰だ!?という観点(謎解き)ではなく犯人が殺人を犯す『スイッチ』の追求ってのは変な言い方だけど見やすい(理解しやすい)と思うし、遣都くんの上司が光石さんってだけで今後への引きとしては充分だし、今後1話1事件になるのか複数話で1事件になるのか知らないけど、犯行の描写含めこれぐらいのレベル、この雰囲気で作ってくれるならちゃんと見続けられそう(不破万作有能すぎるけどw)。
でも主人公も相棒も普通じゃないという意味で「異常」ってのは設定として嫌いじゃないけど、波瑠もヨコヤマさんもその異常性が浅いというか、異常性がまだ自分のもの(キャラクターのもの)にはなってないかなーと。内面からその異常性を出せてないから「こいつヤベエ!」感がない。東海林先輩は犯罪者を過剰に憎む“理由”があるみたいだし、藤堂も自らの内にあるスイッチを「オンオフ」してるようなので、二人ともほんとうは異常なんかじゃないってことならこれでいいのかもだけど(藤堂は完全にどこか壊れてると思うけど)、そうじゃないならもうちょっと頑張ってそれを出して欲しいと今後への期待を込めて。
ていうか、ヨコヤマさん演じる東海林先輩ってこれ犯因症出てんじゃね?とか思いながら見てたんだけどw、それよりなにより口が常に半開きなのはやっぱり気になるわー。なんか事情ってか理由ってかがあって常に不機嫌なんだろうけど、そういう台詞言ってても口ぽかんだからイキがってるようにしか見えないのよねw。不破万作に咥え煙草をひょいっと奪われるのとか確実に萌えシーンなのに色気皆無だしw。波瑠とヨコヤマさんとキャナメと篤郎が並んで歩くシーンがあったけど、キャナメと篤郎よりも頭半分ぐらい背が低いのもこのポジションこの役にはちょっとマイナスポイントだなーってな印象なんで、むしろキャナメが東海林先輩で、百瀬くんのポジションをヨコヤマさんにして篤郎から藤堂のサポートを命じられて振り回されるトホホキャラとかにしたほうがよかったかなーと思わなくはないんだけど(百瀬くんは有能なデスクとか)、脚本(役)のうえでも役者としても、距離が縮まるとすればこれからだろうし、そこいらへんも今後に期待。