西尾 維新『屋根裏の美少年』

屋根裏の美少年 (講談社タイガ)

屋根裏の美少年 (講談社タイガ)

私の推しである美声のナガヒロが「人間の小さいロリコン」「ロリコンに嫌われても何の害もない」だの散々な言われようで笑いつつ、謎解きとしてはこれまでで一番楽しめたし、明かされた真相に秘められた想い、その後味も悪くないなーどころか天井画の話まで含めてうっかり感動しそうになっちゃったけど、うーん・・・嫌いじゃないけどシリーズとしては特徴に欠けるかなぁ・・・てのが3作まで読み終えての印象です。
ていうか私はこのシリーズを日常モノのつもりで読んでいるのですが、というか美少年探偵団の「日常」を求めて読んでいるのですが(今回で言えば美観のマユミを拿捕するために校門で二段構えで待ち構える美食のミチルと美脚のヒョータのくだりとか)、そこがこう・・・かゆいところに手は届いているんだけどちょっとしか掻いてくれない的な、そんな感じがするのがもどかしい。