『ナオミとカナコ』第3話

原作はもうちょい感情を描いた方がいいんじゃないか(女性作家だったら掘れるだけ掘りまくるだろうに)と思った記憶があるんだけど、ドラマはそこをなんとか描こうと頑張ってはいると思う。でも今回でなんかちょっと違う感じがしたというか、感情を描かずドライというか、旦那殺害計画の立案から実行までをサクサクと描いた原作(前半のナオミパート)は“あえて”そうしたんだなーと今更ながらに解った気がする。
あと3話が劇中で何日間の出来事なのか定かじゃないけど、林さんと面通し→サインの仕方を教える→サインの上達を確認&旦那の服を試着→埋める場所の下見 と最低でも4日間は日中自由に出歩けてるわけで、さらに言えばスコップやらなにやらの道具も準備する=買い揃えることができる(自由に使えるお金がある)わけで、行動が制限されてる(監視されてる)わけでもなければ生活費しか与えられず支出もしっかりチェックされてるわけでもないってんなら、やっぱり殺人以外の方法あるんじゃないの??と思えてしまうのがなー。
まぁそこで一直線に「殺人」という手段に走ってしまうところが愚かな女達と言えるだろうし、だからこそこの二人がキャスティングされたということなのかなと思えなくもないんだけど、なんか原作のニュアンスと違ってきてるような気がする(予告で旦那が「俺、殺されるかも」と電話するシーンがあったけど、なにがどうなってそんなシーンをドラマオリジナルで加えるつもりなのかちょっと不安)。
愚かと言えばさ、適当に車走らせてたらちょうどいい場所見つけて穴掘って夕日みてこの景色を忘れないとか浸っちゃってたけど、人間埋めるのにあんな穴の面積(円周)必要ないし、必要なのはむしろ深さなんだよ深さ!。でっかい穴掘れたねーって満足げだったけど、土柔らかいらしいしそんなに浅い穴じゃ動物に掘り起こされますよーってなもんだよね。車が入れる&結構広くて平らな場所&あれだけの景色とくればキャンプの穴場として知る人ぞ知る場所だったりするんじゃないかと思うんだけど、そういうことは全く考えないし。あとあと借り物の車でカーナビ使っちゃう迂闊さねw。履歴消すつもりなのかもしれないけど、地図用意していけよと。それを言うなら30代の女二人が社名入りのボロ車で道の駅に寄ってる時点でどう考えても不審ってか記憶に残るだろうってな話w。
でも原作既読としては、これだけ「バレんだろ(笑)」感が漂ってると後半の心理描写・駆け引きがどうなるのか(どう描くのか)楽しみではあります。リー社長も原作よりも濃く絡んできそうだし(笑)。