『サムライせんせい』最終話

確かに時間かけたのが目に見えて伝わってくる武市VS龍馬だったけど、それよりも冒頭の神木さん龍馬の長台詞が凄まじかった。鬼気迫ってるんだけど聞き易くて、神木さんってやっぱ巧いんだなーと改めて思い知らされました。
二人のバトルは勿論文句なし。二人を最高にカッコよく見せるために計算され尽くした背景・ライティングの中で華麗に立ち回る神木さんの剣をガシっと受けるニシキドさんは型が決まってて、まさにアクションVS殺陣ってな感じで、よくもわるくも「茶番」だった結末はそれとして、この殺陣は引きでも寄りでもどこを切ってもカッコよくて見応えありまくり。これを拝めただけで見続けた甲斐があるってなもんです。
(ぜんぜん話違っちゃいますけど、これぐらいのアクション殺陣をテレビドラマで早乙女太一にやらせるプロデューサーいませんかね!?)
あと富子と再会できた武市さんが「せっかく逢えたんだから笑ってください」と言われ泣き笑いしたやつ。ニシキドさんの泣き笑いまじまじ絶品。
龍馬に銃向けられて腰抜かしてアワアワする忍成くんもさすがだったし、ていうかここで銃片手に日本刀を抜く神木さんがカッコよすぎて悲鳴でた。坂本龍馬か?っつったら違うと思うんだけど、殺気ビンビンで神木さん龍馬自身が研ぎ済まされた刀のようで、神木さんってこんな凄みを出せる人だったんだなーとここでも感心してしまったわ。
わたし坂本龍馬って好きじゃないんですよね。というより坂本龍馬好きの人間が嫌いなんだけど、このドラマを介して史実云々を語るのはどうかなーと思うものの神木さんの坂本龍馬はかなり好き。
ていうか幕末から現代にやってきてたった1年でこれだけ現代社会に順応し知識や技術を吸収し多くの同志を集め、血糊を用意するとか手回しもよくそれを使った芝居も上手くて、チャラい黒縁眼鏡のゆるふわパーマヘアの華奢な青年、で顔が神木さんって最強キャラすぎんだろw。こんなの乙女ゲーにだってそうはいないと思うぜ?(乙女ゲーやったことないけどw)。
そしてそんな神木さん龍馬に負けてなかったニシキドさんの武市先生。いろんなものを抱えたまんま無念の中で切腹したであろう武市さんだけど、自分のしたこと、自分達の行いが後の世で認められたことを知り、そして富子のことを知ったうえで「時代を嘆くな、今を生きるぜよ」と言い切った。
武市さんが龍馬を止めるために現代に来たというのなら、龍馬は武市さんにそう言わせるために現代に来たと言えるんじゃないかな。武市さんの死後、龍馬はずっと「なんで死んだんだ武市さん」って思い続けてたんだと思うの。武市さんには生きて欲しかったんじゃないかと思うの。
武市さんと龍馬には笑って終わって欲しいと願っていましたが、そう考えると最高と言っていい最終回でした。氏家さんが味方でしたー!の茶番っぷりはほんと酷かったけどw。