大石 圭『蜘蛛と蝶』

蜘蛛と蝶

蜘蛛と蝶

蜘蛛(結婚詐欺師)に捕えられた蝶(いかずと言われる女)かと思いきや、蝶は結婚詐欺師の方でしたー!ってな話だよねこれ?。
身分を偽らず出会っていたら多分この女はこの男に恋をしないだろうし、なによりも女の家族が絶対に認めはしないだろう。でも結果はこうなった。厄介な家族や女がいるからこの先どうなるかはわからないけど、少なくともこれまでよりはマシな人生を送ることができるのではないかと思える結末ではある。だから蜘蛛は男のほうで蝶は女だと思いそうになるけど、私には男のほうが蝶だと思えてならない。まさしく捕食だもん。