『無痛〜診える眼〜』第9話

ああいうヤツ(早瀬)に銃とか持たせんなよってのな・・・。せめてちゃんと「警察が銃を撃つ」手順を踏んでのことならともかく、問答無用で無抵抗の人間を撃つとかこれ完全に刑事としての一線越えてんじゃん。こんなのただの「人殺し」としか思えませんよ。世間(警察)的にはイバラは一家四人惨殺犯で凶器持って人質連れて逃げてる凶悪犯なわけで、だから早瀬が撃ったことも「やむを得ず」「適切な手段」だったってなことになるんだとしても、視聴者目線としては人殺し以外のナニモノでもない。
それを為頼は心配してたわけだけど、首絞めるなり殴る蹴るなり、テメー自身の力でもって殺す(殺そうとする)んならまだしも銃なんて安易というか、“刑事”としての特権使うとか最悪だろ。まぁどう考えても早瀬がイバラに腕力で勝てるはずがないんだけどさ。
そんで結局その早瀬について、早瀬の犯因症について、何もできなかった為頼って、なんなのこのドラマ。
なぜ早瀬に犯因症が診えるのか、なぜそれほど強い感情を抱くのか、そこを掘り下げるために為頼は(ドラマの中で)存在してるんじゃないの?。犯因症が診えてます→診えてるよと告知しただけで、このひとがしてたことってあとは甘いもの食べてカズさんが作ったご飯食べてただけなんだけど?。
なんなのと言えば白神がほんとに弟の心臓を移植してたこと。今現在は何の問題もなく健康です、だから為頼にはそれがわからなかったんですってことなんだろうけど、犯因症が診えたり見えなかったりすることもそうだし、その基準がわからないから適当にしか思えなくて。
で、一家惨殺事件の実行犯はイバラで、イバラを操ってそれをさせたのは白神であることが明らかになったけど、動機はなんだ?ってことになるよね。そしてこの時点で明かされた白神は海外の山で死んだ弟の心臓を移植したってな話。その二つは繋がってると思うのよね。
臓器移植が可能だったということはなんらかの原因によって弟は脳死状態だったと考えられる。海外でのことだから瀕死の弟が自ら「兄さん・・・俺の心臓を貰ってくれ」と懇願したってこともありえるかもだけど、とにかく山で何かがあって、それによって弟が命を落としたわけだよね。その『何か』に惨殺された一家(の誰か)が関わっていたとか?。つまり弟の命を奪った者(たち)への復讐だと。
臓器移植するときって一分一秒を争う(臓器がダメになってしまうから)ってなイメージだよね?。「山で死んだ」と言ってもいろんなケースがあるしどういう状況下での「死」だったのかわかりませんが、結果的には白神弟が山で死んだときに『たまたま』白神兄がその近くに居たから移植できたってなことだとしたら、なんかちょっと・・・キナ臭いものを感じなくはないよねえ?。そこに白神兄の策略があるのだとしたら、白神がイバラを使って殺した一家(の誰か)はそれを見知ってしまったとか。つまり弟の命を奪ったことを知る者(たち)の口封じだと。
以前心臓のあたりをぎゅっと押さえて「大丈夫だ」と弟の名前を読んで語りかける白神ってなシーンがあったんで、どちらかと言えば前者かなー。どっちでもいいや(笑)。
やり慣れてない感バリバリの英明さん(白衣)の土下座は非常によろしかったです!。