『仮面ライダードライブ』第36話「銃弾はどこに正義を導くのか」

泊英介殺害の罪で仁良に手錠をかけた進ノ介に霧子が言った「やっと終わりましたね」って、ほんとこれ。この一言に尽きるわ。
主人公の父親のことだからどうでもいい話とは言わないけれど、でも主人公が今仮面ライダーやってることとは直接関係ないことだと思うし、仮面ライダーロイミュードの戦いにも直接関係ないよね?。
父親の警察官としての誇りや想いに憧れ進ノ介は警察官になり(そういうことなんだよね?)、警察官であったから仮面ライダーに選ばれたんだとしても、泊英介という存在によって001と(仁良を介して)003は超進化態になったんだとしても、やっぱり興味ないんだよね。仁良(とブレン)がここまでめんどうくさい計画を立てて実行した理由であり目的が『泊英介が命を賭けて守った少女の命を奪うことでその死を無駄にする(それが復讐だ)』とか言われても、それこそミステリー小説の“動機”としては悪くないかなーなんて思わなくはないけどこれ子供番組だし、仮面ライダーでやる話じゃねーだろと。なのでようやく泊英介の死についての話が終わってよかったなーしかないです。逮捕された仁良に最後までグダグダ捨て台詞吐かせたせいでスッキリ感は全くないけどな。
(最初から最後まで胸糞悪いキャラを貫き通した仁良だけど、確か前回だったかも言ってた記憶があるんだけどやられる(攻撃を受けダメージ受けた)ときに「おかーさーん」って言うのが最高に不快だった。コイツにも親がいるんだよなーって、もしかしたら妻子だっているかもしれないわけで、そんなこと考えたくもないのに「おかーさーん」とか言われるとふとそんな考えが浮かんじゃうじゃん。それが一番嫌だった。親子で見てる人たちが大勢いるというのになんでこんなこと言わせた(役者のアドリブだとしたらそれにOKを出した)のだろうかと心底不信感を覚えます)
仮面ライダー側の大逆転劇については、進ノ介が立てこもる→人質だった仁良と能見による説明会見の間にどれだけの時間が経過してたのか、見てた限りでは解放直後に行われたってな感じだったんで(あの説明だと進ノ介は血の一滴すら流さず死んだフリしてただけってことだろうに、死亡確認もせずに「死んだはず」って仁良の間抜け発言は時間がなかったせいかと)、会見に留置所に居たはずの霧子が人質の女子高生を連れて乱入し(なんで特状課全員で来ないんだろう?)、実は生きてた進ノ介が仁良が撃った銃弾を科警研に持ち込み線条痕が一致したことから15年前の泊英介射殺時に使われた銃と同じだと判ったから云々とか言われても、その時点ではまだ泊進ノ介は指名手配からの立てこもり犯なわけで動きは制限されていたはずなのに、この短時間でどうやってこれだけの成果を出したのかと・・・ていうか無事だった人質女子高生の証言が“証拠”になりえるとしたらそれは仮面ライダーの仲間による誘拐と殺害に対してのみなわけで、特状課員たちへの容疑ってか疑惑は晴れないよね?(ていうか事実だから晴らすとかそういう話じゃないんだけど)、という疑問が生じるわけですが、でも蛮野タブレットによるゆかりちゃんへの処置を見ちゃったらもう・・・全部蛮野タブレットの力ってことでいいよねとしか。タブレットからうようよ出てる緑の触手で毒の成分を解析しタブレット内で血清を作って注入とかそんな感じならまだしもゆかりちゃんごとタブレットに取り込んで毒抜きしてデータ化して再構築(ってことだよね?)(これ元通りのゆかりちゃんと言っていいのか?)って、もはやわたしの理解を超えた。ノリノリのハート様も一撃で昏倒させてしまったわけだし、こんなことが出来るなら日本警察ごときどうとでもなるだろうと。
でもなぁ・・・・・・・・・初めてのトリプル変身&トリプルライダーキックだってのに、剛の復帰がなし崩し的というか、どさくさ紛れというか、トリプル変身に至るカタルシスが皆無だったのがね・・・・・・。
ていうかトリプルライダーキックでも003のコア破壊されないのかよと。
いや、ブレンさんに退場して欲しいというわけではないんですよ。でも003を破壊できていれば、仁良が一ミリ足りとて反省も改心もせず最後まで捨て台詞吐き続けても泊英介はなぜ死んだのか編の締めくくりとしてもうちょい爽快感というか、何か月か見続けてきた達成感が得られたんじゃないかなーと。
ブレンさん的にも超進化を果たし最高の気分を味わったところで初の3ライダーによる共闘によって倒されるってのは悪くないキャラ人生だと思うし。
あとこれが一番引っ掛かったんだけど、ハート様に取り戻されそうになったところを自力で回避した蛮野タブレットに剛が「父さんのおかげで助かった」とかナチュラルに言ってたことね。わたしが知ってる剛は蛮野(タブレット)に対し『父さん』とは言わないと思うの。確かに蛮野は父親だけど、その父親が生み出したもののせいでグローバルフリーズが起こされ、大勢の人が辛い想いや悲しい想いをしてるわけだよね?。だから剛は父親のしたことの責任を取るべく仮面ライダーやってるわけだよね?。これまでの言動を見て、わたしは剛は父親のことを憎んでるんだと思ってました。とすればせいぜいが「アンタ」呼びじゃないかなーと。「まさかアンタに助けられる羽目になるとはな」とかさ、そんな台詞だったらすんなり聞き流せただろうけど、「父さんのおかげで助かった」という剛の言い方はなんのわだかまりもないように聞こえたんだよね。
・・・わたしの知らん間に剛と父さんは和解してたりすんのかなー。
だってもう、
女子高生を助けて親指グッてする剛・・・をチラっと見て同じようにグッとするチェイス・・・をチラっと見て真似すんなよってな顔する剛・・・を再びチラっと見るチェイス
とか普通にじゃれてるようにしか見えなかったもんね。
ダチじゃないとか言い合ってるけどそのうち「相棒」とか言いだしても全然不思議じゃないよなーってな空気感なんだけど、それは父さんといろいろ話をするなかで剛の中にあったロイミュードに対する憎しみが消えたというか、少なくともチェイスに対してはロイミュードだから憎いってな感情はなくなったのかなーと、あるのは姉ちゃんの男に対する面白くない気持ちなのかなーと。
そこいらへん、次回あたりで剛の口から語られるといいな・・・・・・。