『仮面ライダードライブ』第29話「強盗事件で本当はなにがあったのか」

警視庁内で知らない者はいないだか知る人ぞ知るだか、とにかく結構すごい人だと劇中で語られているぐらいなので、進ノ介父の死は捜査中のこと、つまり殉職だと思ってたのですが、非番の日に銀行強盗に出くわし子供を庇って撃たれて死んだとか、なんつーか・・・拍子抜け?。いや身を挺して子供を守る(そんで命を落とす)とか誰にでも出来ることじゃないけど、でもそれ刑事じゃなくても出来る人は出来るだろうし・・・とか思ってたら実はそれは記憶操作によって関係者に与えられた偽の記憶であり真実は別にあると。実行犯である根岸の子分だった男によると根岸さんは撃ってないってなことだけど、銀行強盗と001の関係がよくわからない。
実行犯が撃ったのでないならば別の誰かが泊英介を撃った(銃撃されたという痕跡を残した)ことになるわけで、そしてそこには001が絡んでいることは確実だろうけど、銀行強盗自体が泊英介殺害計画だったのか?。それとも泊英介がたまたま非番の日に訪れた銀行にたまたま銀行強盗が現れたからこれ幸いとそれを乗じて泊英介を殺しその罪を銀行強盗におっ被せたということなのか?。事実として必要なのは「表向き泊英介は銀行強盗に殺されたことになっているが実は違う」ということで、大事なのは「では真犯人は誰か」ということであってそこいらへんの事情はどうでもいいことかもしれないけど、わたしは気になる。
ていうか銀行強盗殺人(被害者は子供を庇った警察官)なんて重罪を犯した犯人がたかだか12年で出所できるものですか?。ただの殺人じゃないんだよ?強盗殺人だよ?。そのうえ銀行強盗であり泣きだした子供に容赦なく銃をぶっ放したら庇った男があたって死んだって殺人の内容としても最悪じゃん。そこいらの家に押し入って金目のものを物色してるところに家人が現れたもんだからつい殺しちゃいましたってのとはワケが違う。
今回の事件の発端はどこにあるのか。根岸の出所が先なのか、それとも001の記憶操作は時限式というか経年劣化するようなものであり泊英介の殺害を目撃していた人間たちの洗脳が解けつつあることが先なのか。
ちょこちょこっと調べただけでも強盗殺人の刑期は無期懲役もしくは死刑がほとんどで、12年なんてかなり特殊なケースと言っていいと思う。事件内容からして刑が軽いはずがないので、ということはおそらく後者であろうと判断するけど、だとしたら根岸が12年ぽっちで出所できた背景には国家防衛局長官の権力か、他人の意志(記憶)を操作できる001の能力が使われたと見ていいと思うのね。
進ノ介にとって(進ノ介からみれば)今回の事件の背後にあるのは『泊英介殺害事件の真相を知っている者たちの抹殺(泊英介殺害事件の真相を闇に葬る)』ということになるのでしょうが、ブレンを通じ今回の事件を主導してると思しき真影=001の目的は果たしてそうなのだろうか。
それを判断する鍵となるのが“泊英介が守った少女”の記憶。12年前の目的が泊英介の口封じ(殺害)にあるのならば、そしてそれを隠蔽すべく関係者の記憶を改竄したならば、少女は確実に改竄対象になるだろうけど、今のところ少女はブレンさん(の背後にいる001)のリストには載ってないっぽい・・・よね?。これが何を意味するのか。
で、ここで話を戻すけど、根岸がどう考えても罪と罰が見合ってない刑期で出所した理由が真影の力によるならば、そこまでして12年前の犯人(と思われている)である根岸を使う理由があるということだと思うの。言い換えると根岸でなければならない理由。融合進化態の素材としては申し分ないだろうけど、それだけじゃ今回の事件の犯人が根岸でなければならない理由にはならないよね。根岸が再び銀行強盗をしたからこそ(根岸であるからこそ)進ノ介は今回の事件と12年前の事件が『繋がっている』と気づいたわけだけど、それは作劇上の話であって、001の目的が泊英介殺害事件の真相ないしその背景にある何らかの事象について抹消することであればむしろ12年前の事件には無関係の人間(ロイミュード)を使ったほうがいいだろう。それであれば12年前との関連に気付かれることなく関係者の始末という目的を果たせるかもしれないし、いつか誰かが気付くとしても根岸を使うよりははるかに時間稼ぎはできるだろうからその間に本命である根岸の子分を消してしまえばいい。今のところは融合進化態でなければできない悪事というわけでもないしね。次回この疑問に対する答えをくれるかどうか。まぁどうでもいいんだけど。
どうでもいいといいつつダラダラ書いちゃったわ(笑)。
それにしてもあれですね、前回明らかに打ちのめされてて尋常な様子じゃなかった剛のことを父親のことで頭に血が上ってこちらも尋常じゃない進ノ介はともかく霧子が全く心配してないっぽいってどうなんでしょうね。剛のことだけでなく進ノ介の言動も“いつもの泊さん”らしからぬ暴走っぷりなのに諌めるでも止めるでもなくただあとをくっついてるだけで、そのくせチェイスの記憶を取り戻すべく(チェイスの望みをかなえるべく)シフトカーの修理はしっかりりんなさんに依頼してるとかさー。
今回の冒頭でブレンさんをボコったあと何かを見せられた剛ってのは前回西堀令子に利用され(剛的には)謂われのない一方的な悪意をぶつけられ呆然自失でフラフラと公園をあとにしたそのあと、あの日の夜のことだと思うのよね。で、今回。連続銀行強盗事件がまさか1日の出来事じゃないだろうから少なくとも数日は経過してるわけだよね。前回のラストから今回にかけて何日経ってるのかわかんないけど今回の中で流れた時間とあわせて少なくとも10日前後は誰も剛の姿を見てないのではないかと思うわけで、それなのにブレンさんの背後から現れた剛を見るまで誰一人として剛について言及しなかった(であろう)って、そりゃ剛でなくとも闇落ちするわ・・・と。
でも剛はこれ闇落ちでも洗脳でもなくブレンさんから見せられた「何か」が理由でロイミュード側についた『フリ』をしてるんだろうね。それにしちゃ進兄さんたちが“逃げた”あと浮かべた笑みが邪悪すぎたけど、あれは悪い笑みではなくロイミュードであるチェイスに「人間を守るのが仮面ライダーの役目ではないのか」とか言われちゃったことに対する自嘲の笑みだと思う。剛が見せられたものは何か。剛の本意はどこにあるのか。剛に関しては次回が楽しみ。
進ノ介はなぁ・・・。最初に進ノ介父の死に方が拍子抜けと書きましたが、こういう事情で死んだ(ことになっている)のならば息子としては納得だと思うのよね。納得というか父親のことを誇れると思うの。だからこれまで(前半は)進ノ介が父親のことを引きずっている様子がなかった・・・ということならばそこは理解できます。じゃあ進ノ介が父親の死に疑念を抱いたのはいつか。わたしが観ている限りでは、仁良と階段ですれ違った際に「父親の死」について思わせぶりなことをチョロっと仄めかされた時ぐらいしか思い当たらないんですよ。こういっちゃなんだけど『仁良の云う事』だぜ?。進ノ介がこんなヤツの言うことマトモに取りあうかなぁ?と思うんだよね。まあそのあと課長とベルトさんがその発言を補強するような素振りを見せたからこそ進ノ介の中で父親の死に何かがあると、自分が聞かされていたことは真実ではないのではないかという想いが芽生え育ち、そして今暴走状態にあるということでしょうが、だとしてもなんでそこまで我を忘れてしまうんだ?という気がしてなりません。真相を知りたいとしたって事件に巻き込まれ入院してる女子高生相手に尋問紛いのことをしてしまうとか、進ノ介って“そういう人間”なのか?とすら思ってしまう。進ノ介の想いに共感も同情もできないのよ。ましてや警察官ですよ?。「父親の死の真相を知りたい」という私欲を満たすために「警察官」としての立場であり力を使って女子高生に面会し怯えさせるとかねーだろ。そう考えると泊巡査に下された待機命令(雑用担当)ってのは判断として間違っているとは言えないと思う。こういうことがあるから身内や知人が関わる犯罪捜査に関係者である捜査員は加われないという決まりがあるんだろうし。これ真相が明らかになったところで何らかのフォローしないとマズイと思うわ。
そしてブレンさん。ていうかハート様
「どうして仲良くできないんだ」って「同じロイミュードだろう」とかそういう問題じゃないんですよねブレンさん!!。
ハート様に話しかけられた瞬間、思わずパアアアアっ!って笑顔になっちゃう哀れで切ないブレンさんの想いをぜんぜんわかってないハート様のバカバカっ><。