『仮面ライダードライブ』第34話「だれが泊英介の命を奪ったのか」

ブレンさんにも超進化態になるためのお相手がいてよかったなーとは思うし、それが仁良なのもいいんだけど、ここまできて泊英介の命を奪ったのが「だれが」と言われてもそれはもう仁良しかいねーだろってなわけで(本願寺というセンもなくはないけど、そういうの全然嫌いじゃないけど、でもこれは日曜朝の子供向けヒーロー番組なんでさすがに某ダークナイトのような展開はねーだろうと)、まぁ驚き皆無ですよね。つーかそんな昔のことはどうでもいいよーそれよりも剛はどうなってんだよー。という気分。
ていうかこういうことになるんだったら仁良にこんなわけのわからんキャラ付けするなよと。“そういう人間”だからこそブレンさんの養分になれる、なりえるんだってのはまぁ理解できなくはないけれど、人ひとり殺した人間があんなおちゃらけテンションで生きてるってどうなんよってな話だろ。しかもそいつ警察官なんだぜ?。仕事仲間、それも相棒である男への嫉妬心でどさくさ紛れに躊躇いなく銃の引き金を引けるような男が捜査一課の課長なんだぜ?。もちろんその背景には真影の意向であり威光があったことはわかってるし、周囲の人間が仁良のクズ性を認識していたとしても真影の記憶操作でちょちょいっとそこいらへんを操作すればどうとでもなったのだろうという想像もできるけど、でも真影と出会う以前から仁良は“そういう人間”だったわけでしょう?。『警察官でライダー』ってのを掲げて作ってる子供向けヒーロー番組で、サイコパス刑事を出す意味であり理由がちゃんとあるうえでこういうキャラにしたんですか?ということが聞きたいわ。主人公の父親を殺した仇が、主人公と同じ刑事であった父親を殺したのが相棒であるという展開はアリだとしてもそれがギャグキャラって何を意図してのことなんですか?と。
だって子供を守って名誉の殉職をしたと思ってた父親が実は嫉妬した同僚にどさくさ紛れに殺されてました、それが父の死の真相ですと言われて主人公にどうしろっていうのさ。見方を変えるならば警視庁内で知る人ぞ知る存在だったという泊英介って男も刑事としてどれほど優れていたのかしらんけど、“相棒”がそこまで嫉妬心を募らせてることに、自分が“相棒”の嫉妬心をそこまで駆り立てててることに気づかなかったとかそれはそれで人間としては問題あるような気がしちゃうわけですよ。同期の花形だかしらんけど、相棒の気持ちなんて考えたことなかったんじゃないの?ってな。
それもこれも仁良がこんなギャグ屑キャラだから。
根は真面目だし誰よりも努力してるけど同期の泊には敵わなくて、そんな男の相棒として過ごす中でじわじわと屈辱とか嫉妬が蓄積されていき、そしたらあの時、あの潜入捜査の場で“今なら泊を自分の人生から消せる”というチャンスが訪れてしまい、気が付いたら引き金を引いていた・・・とかね、そんな感じだったのだとしても、今現在がこんなんだもん。殺した相手の息子に対しあんな挑発や嫌がらせを繰り返すのを見せられたら真正の下衆野郎と判断せざるを得ない。で、そんな相手に殺された泊英介とやらって・・・と、そんな相手が父の仇という事実を知った主人公って・・・と、そういうことになっちゃうでしょうよ。
ていうか父の仇と融合したブレンは進ノ介に向いてないんだよね。ブレンが敵対意識を向けているのは結局のところメディックだろ?。メディックをどうにかしてハートを取り戻すために主人公の父の仇をモノにしたわけだよね?。こういっちゃなんだけど、泊英介ってのはその程度の存在でしかないとしか思えないんだけど、いつまで引っ張ってんだよっての。