『仮面ライダードライブ』第33話「だれが泊進ノ介の命を奪ったのか」

それなりに熱い展開なんだなってのは理解するけれど、わたしの心は一向に熱くならず。
熱い展開になるはずなのに死んだはずの主人公が復活する過程においてあまりにも描写が雑というか杜撰というか、おいちょっと待てそれどういうことだよ・・・とか、じゃああれは一体なんだったんだよ・・・とか、引っ掛かるところがあまりにも多すぎて、引っ掛かるたびに気持ちがじわじわと冷めていく・・・ってな感じでした。
つーか剛がやっぱり洗脳されてなかったー!ってのは歓迎すべき展開のはずなのに、剛も特異体質でしたってなんなの。
そういうことならチェイスに嘘つかせる必要あったか?霧子のためにせめて剛だけでも取り戻してやりたいと危険を顧みず単身ロイミュードのアジト(なのか?)に乗り込んでったチェイスの気持ちはどうなんのさ。
チェイスのその捨て身によって剛はブレンさんの手からタブレットを奪うという目的を果たすことができたわけで、そういう意味ではチェイスの行動に意味はあったと言えるかもしれないけど、結果オーライとは言いたくない。
で、剛は記憶改竄されてたけど解毒剤で元に戻るってんじゃ一般人と同じじゃねーかと前回の感想で書きましたが、とは言え剛に使わないのだとしたら進ノ介が死ぬかもしれないほどの痛み苦しみに耐えて造った解毒剤って一体なんだったんだっての。こうなってみたらあの行為完全に無駄骨だよね。
そんで「進兄さんを見殺しにして」手に入れたタブレット、剛が何を見せられたのかと思ったら蛮野博士でしたってことについては後述するとして、「コイツがあればロイミュードを一気に全滅させられるかもしれない」なんてものを、進ノ介を助けられなかったからって自暴自棄になって川だか海だかに投げ捨てようとするとか愚かすぎる。
剛がロイミュードを全滅させなきゃならないと思ってる、そうすることが自分の責任だと思い込んでる理由はロイミュードを生み出したのが父親であることもそうだけど、姉ちゃんに知られたくないからってことなわけだよね。それを知った姉ちゃんがどうなるか?→思い悩み苦しみ笑顔を失うだろう。だから剛の目的は突き詰めれば姉ちゃんの笑顔を守りたいってことになるのかもしれない。そこまではいい。そこから進兄さんが死んじゃったことであんな悲しそうな姉ちゃんを初めて見た→蛮野入りタブレット捨てるってなんでそうなる?って話。そうしたからって姉ちゃんの笑顔が戻るわけじゃないし、それ捨てちゃったら何もかも、なにより進兄さんの死が無駄になってしまうと何故考えられない?。進兄さん亡き今、仮面ライダーは自分とにっくきチェイスしかいないのに、蛮野入りタブレット捨ててどうしようっていうのさと。進兄さんの死は剛にとってもものすごく大きなダメージだってことはわかるけど、だとしても剛がそんなことも考えられない、考えようとしない浅はかな人間だとか勘弁してくださいよ。どこまで剛を貶めれば気が済むんですか。
ていうか姉ちゃんに土下座の勢いで謝って(「いつでも信じてる」とは言ったけど、なぜここでそもそも剛をそこまで追いやったのは自分だと霧子からも謝罪の言葉がないのだろうか)計算式とやらをりんなさんに伝えてもらったあと剛はどこへ行ったんですか?。進兄さんのためにバディとして姉ちゃんが頑張るその場になぜ剛がいない?。剛の気持ちとして進兄さんを見殺しにしてしまったし今更ノコノコみんなの前に顔出せないんだろうなーとは思うけど、であれば尚更霧子が剛を無理やりにでもみんなのところへ引っ張っていくべきだと思うの。その目で進ノ介の復活を見届けさせるべきだったと。まぁ計算式の出所をりんなさんに追及されても蛮野タブレットですとは姉ちゃんの手前言えないわけで、とにかく進兄さんを復活させるために計算式をりんなさんに届けてもらうのが精一杯だったってことなんだろうけど、進兄さんと姉ちゃんの邪魔をさせないために、チェイスとW変身する剛!!ってのが見たかった。
あとね、剛が見せられたのが蛮野博士だってのは予想外だったんだけどね、それがブレンさんの持つタブレットに入ってる(って言い方でいいのかなぁ?)のが謎なんですよ。
だってこのタブレットって2話あたりでブレンさんがカフェに居た人間から奪ったやつだよねぇ?。つまり元はただのタブレット端末だと。ということはそこに蛮野博士の脳データでいいのかなぁ?ベルトさんのソレと同じようなことだろうけど、とにかく『データ』を端末にインストールするという行為があったと思うのよ。じゃあ何からインストールしたんだ?。蛮野入りタブレットが今の形(ブレンさん所有)になったのは2話以降なわけで、じゃあそれまでどういう形で存在してたんだ?と。ベルトさんの場合は死の直前に自らをデータ化してベルトに取り込んだ(ベルトになった)ってなことだからクリムシュタインベルトから一気にベルトさんになったってことでいいんだけど、蛮野博士の場合は死んでからブレンさんに抱かれるまでに空白の期間があるわけでさ。
タブレット端末ってのは持ち歩くためのアイテムであって、落とすこともあればどこかに忘れちゃうこともあるし、さらに言えば今回剛にやられたみたく盗まれる・奪われることは充分に考えられるよね。普通に考えてそんなものにマスターデータを入れておくわけがない。ということはブレンさんが持ってる端末(に入ってる蛮野博士のデータ)はコピーしたものである可能性が高いと思うんだけど、たぶん・・・お話的に・・・・・・ブレンさんの端末に入ってるデータがマスターデータ、唯一無二のデータということになるんだろうね・・・。
で、わたしが何が言いたいかというとですね・・・・・・・
そんな大事なものをブレンさんに持たせてんじゃねえええええええええええええええええええええええええええええええええええよ!!!!!
ってこと。
だってブレンさんよ!?あのブレンさんですよ!??
はっきり言って剛が今までブレンさんからそれを奪えなかったことが不思議でしかないんだけど、奪う隙ぐらいいくらでもあっただろうし隙がなくとも力づくで奪えるだろうってな気しかしないぐらいなのに、よりによってブレンさんに預けておくとか・・・・・・ロイミュードって馬鹿なのかなぁ?(笑)。
つーか蛮野博士自身もそこいらへん考えろよ!!
・・・・・・・・・・と思ったけど声が森田さんだもんで「ああ、頭はいいかもだけどアレな人なんだね」と超納得(笑)。
いやでも蛮野博士ってなんとなく声込みで吉田鋼太郎さんもしくは山路和弘さんみたいな人を想像してたんで、所謂イケボすぎて動揺しまくりですw。
よくよく考えたら霧子と剛の父親なわけで、剛が今19歳でロイミュード001〜003が人間に反旗を翻したのが15年前だから、当時剛が4歳で霧子・・・って何歳設定なんだっけ?まぁ社会人だから今23か4ぐらいとして当時8.9歳ぐらいか。30で結婚してすぐ霧子が生まれたとして、死亡時(データ化時)の年齢は40前後ってところかな。となるとこのイケボでもおかしくないのでしょうが、あまりにもわたしが勝手に抱いていたイメージと違いすぎてマジ動揺w。


それにしても、自ら口説いて手に入れたつもりだった剛にはこっぴどく裏切られ、頼りにしていた真影は死んでしまい、さらに大事な蛮野入りタブレットまでも失ってしまった(奪われてしまった)ブレンさんがいよいよヤバイとしか考えられません。これまで何度もブレンさんの今後が心配と書いてきたけど、今回はこれまでの比じゃない勢いで心配すぎる。
そして今後が心配なのはベルトさんと一体化したらしい進ノ介も。ベルトさんが進ノ介の生命維持装置として働いていたってのは復活を遂げるまでのことなのかと思いきや、目が赤くなったり進ノ介からベルトさんの声が出たり、ベルトさんが進ノ介の身体を使ってあれこれしてたわけで、進ノ介とベルトさんは文字通り『一体化』した、ということになるっぽいよね。
・・・・・・え?このベルト一生外れないの??お風呂入るときとか裸にベルトとブレスしたまんまなの??。
・・・・・・・・・・・もはや“普通の人間”とは言えないでしょうがそっちの機能に問題がないのならば健康な男としてこの先あれやこれやすることもあるだろうに、ベルトしたまんまなの???「運転を変わろう、進ノ介」とか言われちゃうの?????。
無理だろ(笑)。