『信長協奏曲』第4話

元服を控えた息子の拵えやらなにやらのためにお金が欲しくて織田家の情報売りましたってなにそれ。この時代の社会観であり価値観として許されないってかそんな発想になるはずがないし、なんでもかんでも許しちゃうサブローも信長としてどうなんよって話だろこれ。身近なものさえ死ななければその他大勢がどうなろうが気にしないとか大した平和主義だよね。
いやサブローはこれでいいよ。もともと「被害は甚大」と報告されたその他大勢のことまで想像できるほどのアタマ持ち合わせてないんだろうし、子供たちと遊んじゃったからにはモリリンを殺させるなんてできないよってのは心情として理解できるし。モリリンのせいで被害にあった者たちにも妻子がいるってことまで想像できないのがサブローという人間だってことはもうわかったしね。
でも家臣たちがその裁きを普通に受け入れてるとかないわー。これが許されちゃったらなんでもアリになっちゃうだろ、気持ち的に。土下座して小六を味方につけたことで帳尻合わせしたつもりなのがまたムカつく。
つーかいっちばんないわーなのは裏切ったのが森パパだってことね。主役からして全然違うわけだから原作キャラに対する気遣いとか皆無なのは明白だし、前回もネタキャラにさせられてたから今更感はあるけどさ、だけどガワはどうあれ魂の部分を変えちゃ駄目な人っているでしょう?。そしてこの作品における森パパは間違いなくそれに該当する。この感じだとここでサブロー信長に受けた恩を返すべくワー!って単身突進して討ち死にってことになるんだろうし、そんでサブローが子供たちにモリリンはカッコイイ父ちゃんだったとかなんとか言うんだろうけど、結果が同じなら過程は違ってもいいだろってか。
てかこれ、森パパが犠牲になったのは自身が間者である半兵衛がサブローに心酔し織田側に寝返る理由にするためだったわけだけど、それはそうとしてルービックキューブというアイテムが全く活かされないとか意味がわかんない。さすがにあのまんまってことはないだろうから次回以降ルービックキューブについて何らかの言及がなされるのでしょうが、あのタイミングで明らかにこの時代にはないものを渡されたことについてその回で回収しないって構成としてうまくないと思うんだよね。
って、それはここで太一が死ぬことに繋がるんだけど。
信長の懐に入り信頼を得たところで裏切るつもりの猿にとって太一の存在が邪魔ってか枷になるのはわかる。仲間だった太一を殺すことで伝次郎改め藤吉郎の覚悟と残虐性を見せるという意図もわかる。だったらそれをやるのは前回のラストだろう!。前回ラストで元雇い主の今川を嗤ったのに翌回で恩義がどうとか言わせ挙句なにもさせずに殺すとか、脚本・演出のみならず構成の下手さも酷すぎるよね。せっかくの太一VS山田さんも案の定なんの魅力もない撮り方(見せ方)で太一をキャスティングした意味皆無でしたからね。
今回唯一の救いは間宮くんがギラギラしてて恰好よかったこと。一夜城のことを知ってるにもかかわらず「美濃、取っちゃいましたー」ってな扱いを無視すれば間宮くんのシーンは雰囲気あってよかったわ。
あ!あと上山くんな!!。半兵衛の弟がなんでああも簡単に織田家の殿に会えるんだ?と思わなければ上山くんも悪くなかった。
で、次回浅井長政として一生くんが出るそうで・・・・・・・。一生くんの長政はタイプ的にはあってるとは思うんだけど、おいっちゃんアレだぜ?・・・・・・・・ふーっ。