『刑事のまなざし』第4話

キャナメに(恐らく頼まれたのであろう)情報を渡しつつ、只の万引きがとんでもない事件を手繰り寄せたなという有起哉に手繰り寄せたのは夏目さんですよとキャナメ。
「え?」
「法務技官として多くの若者を見てきた経験から・・・何かを感じ取ったのかもしれませんね。・・・ハッ、面白い人です」
「暢気でいいな、お前は」
話は終わったと部屋を出て行こうとする有起哉の背中にキャナメが声をかける。
「先輩、独りで背負いこむの、もうよしませんか?」
「あ?」
「夏目さんの娘さんを傷つけた犯人を捕まえられなかったのは、先輩一人のせいじゃないでしょう?」
有起哉は何かあると噛む癖がある曲げた人差し指をもちあげキャナメに向けつつ
「あの事件が終わったような言い方は、よせ。俺にとっちゃまだ・・・過去じゃあない」


今回かなり捻ったというか、事件としては何の解決には至らなかったものの少年の未来は開けたし、それは血の繋がりはないものの「父親」と、血の繋がりはないけど「家族」として暮らした女にとって救いであり希望となる・・・ってな刑事ドラマとしては珍しい展開でこれまでで一番見応えがあった話ではありましたが、このやりとりがあまりにもあまりにもなモエすぎて・・・・・・それどころじゃありませんでした。しあわせ。