『名もなき毒』最終話

最終的になんか杉村さんち大集合になっててワロタw。
ていうか君嶋くんがいっしょうけんめい話かけてる背後で孝太郎さんがキッチンの窓から娘を救出してて、そんな孝太郎さんの背後に真矢さんの姿が見えた瞬間の「来ちゃだめえええええええ!」感はすごかったw。
君嶋くんの自白は話してる内容の甘さと演技の拙さに一瞬ドラマ自体がぶっ壊れてしまうのではないか!?とすら思ったほどでしたが(原作ではこの動機と閉塞感に結構なリアリティがあった記憶があるんだけど)、それに続く原田いずみの狂気、そして杉村が見せた殺意、これは月曜8時という枠ギリギリのとこで頑張ったと思う。おかげで君嶋くんの原田への「一線を越えてしまった者からまだ越えてない者への言葉」が画として成立したし、取り返しのつかないことをしてしまった青年が子供の命を救ったというこの枠らしい後味にもなったと思う。例えば金曜22時だったらもっとハードに作れただろうけど、でも“一見普通の人々の中にある毒”を描いたのがこの作品だと思うとこれぐらい(この枠)でよかったのかなーとも思うし。
後味と言えば、原田にロックオンされた取調官の今後が激しく心配ですw。
自首するために警察へ向かう君嶋くんが乗ったタクシーを追いかけるでんでんにはモエたわー。ちょっとズルをしてでも家を売れるようにしてやるつもりだったのに断固として断られたってな前フリがあっての君嶋くんを追いかけるでんでんだなんて、おっさん×美青年好きにはタマランですよまったくもう!。この場面がわたし的クライマックスだった。こういう作品で“いい人”だったでんでんには違和感しかなかったけど(笑)。


大河の徳川慶喜といいこの杉村三郎といい、小泉孝太郎という素材ならではというか、孝太郎さんだからこそ成立する役作りであり雰囲気であり、そういうものがはっきりと判る役が続いてて、いよいよ俳優・小泉孝太郎の立ち位置が定まってきたのかなーという感じがするなぁ。孝太郎さんを評してよく使われる言葉ですが孝太郎さんの持つ「透明感」が画面の中に出るようになってきたというか。これからの孝太郎さんがほんと楽しみ!。