“泣いてる（って表現がすこぶる気持ち悪かったんだけど、これ苦しいときとかじゃ駄目だったですかね？）時はそれを隠すためにふざけるのが陣さんで、自分のことにしか興味がないと思ってた樹液がそれをちゃんとわかってた”ってのはまぁ床バン展開なんだろうけど、肝心の陣さんが抱えてる哀しみの元、泣いてる理由ってのがイマイチ伝わってこない・・・・・・というよりも、あんたの哀しみよりもヒロム（たち）の哀しみの方が強くね？？と思っちゃったもんで床バンどころかポカーン状態でした・・・。
陣さんはメサイアのシャットダウン＝ヒロム父たち（のデータ）ごと削除することだって初めから分かってたわけだよね？。分かってたというか、それしか方法がないことを知っていたと。そのためにヒロムたちが亜空間で戦えるための強さを身に着けさせようとこっちへ来たってのが陣とJの当初の目的だとわたしは理解してたんだけど、だから13年間共闘していたセンターの“仲間”をシャットダウンせざるを得なかったことが“哀しい”のではなく、それを本来であればヒロムたちに知らせず、余計な苦しみを与えることなく任務遂行させてやりたかったところが、知った上でヒロムたち自身にシャットダウンするか否かの「判断」をさせてしまったことが“哀しい”ってこと・・・なんだよね？？。
その気持ちはまぁ分からんでもないよ。だけどその哀しみはテメーの胸の内にしまっとけ！ってな話じゃねぇ！？。
これがさ、例えばヨーコあたりが哀しみや苦しみを抱えてるのにそれを隠して必死で空元気を装ったりがむしゃらに戦おうとしたりしてるってんなら分かるよ？。だってまだ少女だもん。だけど陣さん超オトナじゃん。あんなナリしてるけど中身40代の大人だろう！？。本心隠すために偽りの仮面つけるのは大人なら誰でもすることだけど、それは本心を知られたくない、自分が感情を出してしまうことで仕事に支障が出たりと周囲に影響を及ぼさないためってのがその理由だよね、普通は。もっと言えば『心配かけたくないから』。それがどうよ？。陣さんのあの度がすぎる“おふざけ”は確実に仲間に迷惑かけてるし、様子が変だと訝しがられてんじゃん。
年下の子らに。
ていうか、親をシャットダウンした子供たちに。
そんな子供に「もう泣かないでください。その哀しみは全員で背負えばいい」と言われる大人ってどうなんよ？と思うわけ。
陣さんに哀しむなって言ってるわけじゃないのよ。哀しみを押し殺していつも通り、いつも以上に陽気にお気楽に振舞おうとする陣先輩ってのはアリだと思う。でもそうするのは自分のためではなく“ヒロムたちのため”であって欲しいわけ。ヒロムたちには自分の気持ちが伝わらないように必死で明るく振舞おうとする陣さんであって欲しいわけですよ。
その上で、そんな陣さんの“本心”に気付くのは、直接肉親をシャットダウンしたわけではなく以前からの先輩を知っている後輩・リュウさんか、同じく昔から陣を知っている同僚・黒りんじゃねーのかよと。その二人であれば陣さんの哀しみを理解し背負うと言っても納得できるというか、むしろ理解してやって欲しいとすら思うわよ。
一方でヒロムは以前“鍛える”という名目で陣さんと戦ってたわけだから、成長した今再び剣を合わせて「強くなったな。だがまだまだだ」「今度は負けませんよ」的な展開はいいと思うのね。だけどそれやるの今回じゃなくてよくねーか？と。ここんとこずーーーーーーーとなんかズレてる感じがするんだよなぁ。
ていうか、陣さんにはまだ亜空間に残した「本体」というデッカイ秘密があるわけだけど、ヒロムたちに共に背負うとまで言わせた陣さんはそれについていつ話すつもりなんだろうなぁ。タイミング的には次、だと思うんだけど、でも次回はライオンロボに水木兄貴博士・・・。
まぁでも泣きたい時こそふざけちゃう陣さんが作った樹液がああいう性格だってのはそうとわかった上で今までのアレコレを思い返すとちょっとモエるかも。
恐らく亜空間で底なしの孤独感を抱えていたであろう陣さんにとってJは唯一の救いだったのではないかと思うわけで、だから考えようによってはお約束の「被ってるだろ！」ってのも陣さんの素顔＝本心を隠してやろうとするJの無意識の優しさなのかなーなんて思えなくもないような。
