『リーガル・ハイ』第7話

このドラマの予告作りの巧さをまざまざと思い知らされた本編でした。
あの予告だけ見たら全編金田一パロになりそうですらあったのに、蓋開けてみればちゃんと遺産相続について法廷で争うドラマとして成立してて、しかもそれが田舎の老獪な弁護士との三つ巴戦で、そんでもってのこのオチってなぁ。
冒頭の読み聞かせシーンからして木南ちゃんが“ただの従業員”ではないであろうことは見てとれるし当然遺産相続に絡んでくるんだろうなーとも予想できたのに、それでもこのオチには驚いた。結果だけみれば木南ちゃんの1人勝ちなわけでそれもまた予想できる範疇だったけど、そこまでの展開、まず3通の遺言書の真偽を問題にするのではなくそれは3通とも正式なものである(から長女のが有効)と劇中であっさり定義づけした上で『認知症』の有無を裁判の中で判断し、だから最も日付の新しい木南ちゃんが手にした遺言状が有効であるってな展開が華麗すぎて、黛が今更自覚した従姉妹のしたたかさってか“美味しいとこ取り体質”も含めてもう平伏すしかないレベル。
ついでに言うと木南ちゃんと言えば知る人ぞ知る『ムネタイラさん』なわけで、そんなムネタイラさんがあんなことをした!!・・・・・・・・・かもしれないってのもニヤリポイントだったし(笑)。
これ木南ちゃんは天性のやり手なのかガチの天然美味しいとこ取りなのかどっちなんだろうなぁ。どっちだとしても面白いよなぁ。
てかこれだけネタだらけの中で一番面白かったのが芸者の子・丸山サキチの「本当は醤油の味なんてわからないんだ!目玉焼きだって醤油じゃなくウスターソース派なんだ!」だったってのがまたwww。なんかもうこの一言が今回の案件を言い表してた(笑)。
あと毎回陰日向に古美門と黛を宥め諭し導いてくれていた服部さんが今回ばかりは本当に休暇状態どころか助さんに醤油作りを学んでる“だけだった”のも面白い(笑)。助さんと格さんが醤油樽かき回してるとかなんのドラマだよと(笑)。
つーか何がすごいかって、劇中で三木も言ってたけど今回はほんと『ちょっとしたお遊び回』という位置づけだったろうに(次回の古美門親子バトル、そしてラストの対三木戦の前の小休止的な)、むしろ本気度一番高かったってかギッチギチすぎてそういう意味での“お遊び”ゼロだったことよ。本気で遊んでたもんね。さすがに露天風呂でスケキヨごっこする井手はどうかと思ったけどw。
そんな中一番本気出してたのが草の者たぐちくんですよ!!
「俺の女に手ださないでくれるー?」
な ん か 漏 れ た 。
くっそ今更たぐちくんにときめくなんて自分が許せないッ!!。