『特命戦隊 ゴーバスターズ』Mission9「ウサダ奪還作戦!」

今回単独で見れば悪くなかったと思うんだけど、前回のアレで今回のこれかーと思うとねぇ・・・・・・・・・。
てかごく普通の人間が人質の変わりにエネトロン要求するってどういうこと。タンクローリーで運んだりスタンドで注入可能だったりするからガソリンみたいなものかと思いきや、送電線や送電器から吸い上げられることも出来るらしいので形状としてはひとつではないってことは設定レベルとして理解するとしても、どんな形であれエネトロンを一般人が犯罪行為の代償として手に入れてどうなるんですかと。エネトロン=金と同様(に近い)価値なの?。エネトロン自体はただのエネルギー源だけどそれを金に変えるルートがあったりするの?。それともあの人たちは工場かなんか経営してて、あと3日工場を稼動させるためのエネトロンがあれば急場を凌げるのに料金が払えずエネトロンを止められてしまってて、だから3日分のエネトロンを奪うことにした(金を奪うよりもはるかに罪が軽いから)とかそういう事情があったりするんですか?。ウサダの代わりに金ではなくエネトロンを要求したのはなんでなんだよ?。エネトロンが誘拐などという犯罪を犯しても手に入れる価値があるのならば今回の一般人犯人のみならず、ていうかエンター様以外にもエネトロン泥棒がいたっておかしくないどころかいて当然だと思うし、今回の事案が特別なことだと言うのならば犯人たちがエネトロンを要求する理由の説明は必要だと思うんだけど?。
オペ子・仲村が敵のアジトまでナビゲートし、3人が常にポジション変えつつカバーし合って進むのとかプロっぽくてカッコよかったし、多分ヒロムの中に信頼の気持ちがなければこういう風にスムーズにはいかないだろうからタイミングとしてはまさに『今』やる話だと思うんだけどさ、前回に続き今回もまたこんな感じだとこの作品は“犯罪を犯す人間の気持ち”を描くつもりがないんだなーと考えざるを得ない。別に犯罪を取り締まる戦隊でもないわけだし、今回の犯人だって捕縛した後警察に引き渡してるわけだから、動機の追及は警察・検察の仕事であり罪の重さを問うのは司法の仕事でありゴーバスターズはそこまで関知できない(するつもりもない)というならば、怪人に操られてるわけでも脅されてるわけでもない“普通の人間”による犯罪行為を安易に描くなとわたしは思う。このエピソード自体は面白かったし、オペレーターたちの描き方もよくて全体的に雰囲気のいい話だったと思うだけに、こういうところをもうちょい気使ってくれるといいのになー。


でもオペ男・森下の「ウサダ君」呼びと、「シューターのリンク、完了ですっ」ってのがいつもよりも優しげ&楽しげでときめいたw。
そして誘拐犯のアジトに突入し「特命?なんだそれ!?」と問われ
「大丈夫、警察より優しいから」
と全く優しくない口調で答えたヒロムはSぽくてちょっとゾクゾクしましたw。


そこへ火事場泥棒ならぬ誘拐泥棒にやってきたエンター様ですが、ノッリノリでテレビジャックしててクソワロタwww。
でもこれこんだけのイケメンだとゴーバス世界の女子大変だろと真顔で思います。普通にFC出来ていいレベル(ケータイ捜査官7の間明さんを思い出したw)。
そんなエンター様はせっかく捕らえたウサダからさっさとデータ抜き出すなりゴーバスが邪魔なら破壊するなりすればいいのにそんな素振り一切なかったし、取引き現場にもたった一人でやってきて正々堂々取引きに応じるとかうん、あれだね!いいヤツだね!!むしろエンター様を騙そうとするゴーバスの方があくどい感じすらしたよね!!。
「うあーーーーーーーーーーーーーーーー!」って叫んだエンター様が怒りのあまり怪人になるのかとドキドキしました・・・よかった・・・・・・。
てか「すっかり騙されましたよ、マドモアゼル」ってエンター様すごい形相・・・・・・
かと思ったらエンターキー連打てwwwwwwwwwwwwwwwwwwww。こういうシステムって数字を入力することで一気にタイマーが進みそうなもんだけど、必死で連打るエンター様とかズルすぎんだろこれw。エンターキー推すの一回でやっぱ1秒ごとに進むシステムだったんかな?だとしたら残り6分とかそれぐらいあったような気がするんだけど何百回連打ったのかと(笑)。
てかさー、こういうのって作戦の細部とか現場判断は3人に任せるとしても立案自体は司令がすべきじゃねーの?。今回エンター様が「エネトロンの塊とかどっかにないかなー」と便乗誘拐した理由って、新しいメガゾード製作用のエネトロン集めであって、その新しいメガゾードってのは前回奪った設計図を元にして作られるもの、なんだよね。あれだけ派手にHDD落したりしてたからエンター様がいざ設計図にアクセスしようとしても壊れちゃっててアクセス不能でーす!ってなことになるんじゃないかと一縷の望みを残してはいたけど結局まんまと奪われてましたー!ってことがはっきりしたわけで、つまり特命の大失態ということになるだろうに、特命内はこれまで通り(どころか平和だなーとか言っちゃってるぐらい・・・)だし司令もこれまでとなんら変わらず司令の座に座ってるってことはそういう形での“責任”を取ってすらいないのでしょうが、その上作戦立案すらしないってこの人一体なんのために存在してんの?(EDダンスも最近サボってるしー!w)。しかもこの人ウサダの単独行動の原因がヨーコとの喧嘩=宿題をリュウジとヒロムにやらせてたことにあることを知ってるくせに分かってやったんだかほんとに騙されただけなんだか知らんけどヨーコを嗜めることなく自分まで同じことしちゃってますからね・・・。
ていうかそれを言ったら現状エネトロンを守るための対ヴァグラス用の戦力ってヒロムたち3人&バディロイドしかないわけで、3人+3体の誰か1人(1体)でも欠けたらロボにはなれないみたいだから戦力大幅ダウンで大変なことになるってのは明白だろうに、「管理局はエネトロンを出す気はないということだ(キリッ)」ってこの組織まじで頭おかしくね???。エネトロンがどんなものかどれほどの価値があるのか分からないけどさ、一般人相手ならともかくエンター様(ヴァグラス)相手に局面が変わった段階で再検討すべきってか、ここで最優先するのはバディロイドの奪還じゃないんですかと。エンター様の要求したエネトロンの量が具体的にはどれぐらいの量なのかわからないけどオペ男は「用意することは可能」って言ったじゃん。管理局(特命)は『警察とは違う』のならば要求量のエネトロンを用意しウサダを取り返せばいいんじゃないの?と思うんだけど。繰り返すけど雑魚誘拐犯がエネトロンちょっとばっかし要求してきたこととエンター様によるガチ誘拐を一緒に扱ってるエネルギー管理局って馬鹿なの?。
それもこれもやっぱ『エネトロン』の説明不足が原因だと思うのよ。ゴーバスターズが守るエネトロンの価値がどれだけのものなのかすらよく分からないから今回に限らずどんな作戦であれどうにもこうにもノレないのかなーと。性別で人の趣味思考を語るのって不毛だと思ってるし、わたし自身「女にはわからない」とか「女性にオススメ」なんて言葉には過剰に反応するタイプなんでこういうことは言いたくないんだけどさ、でもさすがにここまで曖昧な面が多いと女性プロデューサーと女性(メイン)ライターだからエネトロンや管理局内部の構成等、物語の土台となるべき『設定』がそこまで練られてないのかなぁ・・・・・・なんて思ってしまう。そのせいで今回で言えば管理局が『ウサダのために1ミリのエネトロンも出してくれない理由』がさっぱり見えてこないんじゃないかな。普通に考えたらそれだけ大量のエネトロンをどうにかしようとしたら守るべき「人々の生活に影響があるから」なんだろうけど、その守るべき人々の“日々の生活”が全く映像としてのみならず脚本の中に存在してないからやっぱり理解できないってことになっちゃうんだよね。
管理局という組織がどういう構成で、その中で特命はどういう扱いなのか、それらを劇中で言葉にしたり見せたりといった“説明”をする必要はないんだけど、土台となるそれらの設定が脚本家の頭の中にちゃんとあればこういう局面でそれらが透けて見えるはず・・・というか、うーん・・・うまく言い表せないんだけど、『管理局としてはエネトロンを出さない』という事実を描くにしても例えばもう一度上に掛け合ってくると司令に言わせるとかさ、自分たちの仲間は自分たちだけの力で取り戻すという特命魂(笑)を見せるとかさ、そういうワンステップがあると思うんだよねぇ。
ていうかそもそもヨーコって学校行ってんのかよ!?!?ってビックリしたわ。これまでの話を見てた感じ、ヨーコが学校に通ってるだなんて全く思えなかったんだけど、そういうのもさ、設定として頭の中にあったならばヨーコの行動の端々にそれらしきものが描かれてるはずだよなぁと。
絆とか、そういう人間ドラマを描くのはいいですよ。今回で言えばヨーコとウサダの意地張り合いながらもお互いのことを強く想いあってるその気持ちはしっかりと描かれてたと思う。だけどそれだけじゃダメなんだよね。それらを描くためのしっかりとした土台(設定)があってこそだと思う。特に「特撮」というジャンルにおいては。だって一刻も早くウサダを救出する必要があるのになぜ単独でウサダ救出に向かったヨーコは変身しなかったの?って話じゃん。あの場はエンター様からは見えない場所だったはずだから変身したってバレないはずだよね?。だったら生身で一歩一歩壁登りなどせずとも変身してジャンプして屋上まで飛べばいいじゃん。特にジャンプ力ってのはヨーコの能力なわけだし(これは変身せずとも)。画的に「ウサダのために壁を登り必死でチェーンを引っ張りあげるヨーコ」になるのは当然のことだとしても変身しない理由は必要なわけで、ただ心情だけを描けばいいってもんじゃないとわたしは思う。
なんて思いつつもものすごいイメージカットにびっくりしてそれどころじゃなかったんだけど(笑)
「俺たちは三人じゃない。仲間と支えあうのが、ゴーバスターズだ!」
って今ここで言うか!?と。新人整備士話→愚痴ばっかりの設計士話→「俺達は三人じゃない」ってホップステップジャンプすぎんだろw。ヒロムのヨーコ呼びもそうだし、ヒロムの言動飛躍しすぎでついてけねー。
でもヨーコに“勝負”を挑まれ結果的に宿題手伝わされたとか言ってたことだし、俺の知らんところでどんどんと距離縮まってんだろうね・・・・・・。だって今回の特命の雰囲気とかもうみんなで週末ごとにバーベキューとかしててもおかしくないぐらいだったもんね・・・・・・・・・。
そうでなきゃ仕事中らしき森下のところへツカツカと歩み寄ったヒロムの


ヒ「あのー、俺の変装の件なんですけど」
森「(ヒロムに目をくれず)あー、似てたでしょ」
ヒ「え?全然。だめですよねあれ」
森「あーそう?(一向に仕事の手を止めない)」
ヒ「(キーボード叩く森下の手元を押さえて)だめでしょ」
森「今 仕・事・中!」
ヒ「こっちも仕事なんです」
森「(リュウさんたちの方を顎で指して)コーヒーでも飲んできたらぁ?」
(って、眼鏡オペ子といい雰囲気でコーヒーブレイクしてるリュウさん!!!年頃だけになんか気になる雰囲気なんですけどなにこれ!!!???)
根負けしたのか仕事の手を止め自分もコーヒーでも飲もうとしてか席を立った森下になおもしつこく言い募るヒロム
森「分かったって!しつこいよ?」


こんなやりとりが成立するはずないもんね(笑)。なにこれクッソ可愛かったんだけど(笑)。
でもヒロムは全然と真顔でダメ出ししたたけど、オペ男のヒロム、ふてぶてしい口調とか結構似てたよねw。
ていうか森下×ヒロムありやな・・・・・・(笑)。


ヒロム「大丈夫か?」(ニック「もっちろん!」)
リュウジ「ゴリサキよくやった」(ゴリラ「そっそんなぁ(照)」)
ってこのやりとりはとてもよかったですが、EDがアレすぎて歌を出すのはちょっと・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・とおもいましたっ。
安定のレッドの歌唱力(笑)。