『Fallen Angel』第5話「悪夢」

ほんと悪夢・・・・・・。
ダークファンタジー調な世界観とか、ザラっとした映像とか、それに翻弄される美しき兄弟とか、それ自体は悪くないと思うの。むしろ好きなタイプの作品ではあるの(イメージカットを多用する演出そのものは別として)。
だけどこれだけのメンツ揃えておいてこんなもん見せるって、まさに誰得?って話よ。
タッくんが必死に背負って助けてきたはずの子供が三人の目の前で死んじゃって、その子の父親であり和樹が世話になってた職場のおじさんが自分を責めた挙句これまた三人の目の前で焼身自殺し、和樹もタッくんもそれを見てることしか出来なかった・・・って、誰がこんな話みたいんだろうかと。
おまけにおじさんが語った現状(店の実情)とかドン底すぎるし、おじさんは「君達みたいに出来がよければ人生明るいかもしれないけど」とか言ってたけどさ、でもその「出来がいい」相葉兄弟にしたって長男はパン屋勤務だし次男も一人暮らしするための金すらないみたいだし、実際スーパーの安売りチラシを見ながらどこのスーパーに行くのが最適か毎日考えなきゃいけないような生活なわけでさ、才能があっても明らかに宝の持ち腐れなわけですよ。まぁ当の長男がその才能を使って金を稼ぐなり才能を活かせる仕事につくなりする気がない・・・みたいなんで相葉兄弟視点としては別に今の暮らしが殊更不幸だってわけでもないんだろうけど、でも客観的に見ればこれだけ特殊な才能があってもスーパーの激安に一喜一憂する暮らししか出来ないということになるわけで、繰り返すけどこれだけイケメンずらっと揃えておきながらこんなひたすら重いだけのリアル底辺話(おじさんを演じるのが中村靖日さんなんでまたそのリアル度を無駄に助長するわけよ)見せてどうすんだって。まぁホモ話よりはマシだと思うけど(ここいら界隈ワラワラ=ホモですからね^^)、それにしたってこんな激鬱展開にする必要があるのかと。
別にキラキラさせろとか全力でときめかせろとか言ってるわけじゃないし、和樹もタッくんも匠海くんも、ヒデ様も千葉ちゃんも他でいくらでもキラキラした姿は見られるわけだからここは敢えてあんまり見られないような姿(作品)を見せる・・・という意図なんだとしたら、そのこと自体は評価できます。だけどこれが一番不満なんだけど、和樹とタッくんが素敵に見えないのよ。どれだけ暗く重い世界観だとしても、いや、だからこそ、その中で怒り戸惑い苦しむ相葉三兄弟を素敵に映さなかったら意味ねーだろ。公式でやたらご丁寧に説明してくれるのはいいけれど、それから判断するに理想ってかやりたいことみせたいものが膨らみすぎたあまり頭でっかちになりすぎちゃって、足元が疎かになってるんじゃないかなーと。足元とはつまり一番大切な『キャストを素敵に撮る』ってことね。このドラマに措いて最も大切で重要なことはそこだろうがと。
・・・まぁついに和樹たち相葉三兄弟が謎の男・ヒデ様と行動を共にし、そして千葉ちゃんくまちゃんが相葉三兄弟に回線を通じてとはいえ直接接触してきて、そして次回ついについに つ い に ! 鍵盤の貴公子(笑)馬場さんとヒットマン(笑)ガウチが登場するってんでようやく舞台は整ったってなところでしょうし(だとしたらこの回の後でなんたらレポート(総集編)をやるべきだったんじゃ?)、予告にいた携帯持った集団を率いて煙草吹かすワルガウチがちょおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおカッコよかったんで!!!(笑)、こっから本気出してくれるんですよねっ!?!?。